レンジ相場が多い時間帯でも勝てる?東京市場のドル円攻略法!

トレーダーの中には「東京市場はレンジ相場が多いのでトレードはしない」という人も多いようです。

しかし、穏やかな値動きの時間帯にトレードをして、確実に利益を積み上げていくことは十分可能です。特に、東京市場の時間帯は、ドル円に狙いを定めてデイトレするのはおすすめ!

スポンサーリンク



ここでは、東京市場の特徴とドル円攻略法について徹底解説します。

東京市場の時間帯も個人投資家参入で活発化へ?

外国為替市場は24時間オープンしているので、いつでもトレードが出来るのは大変魅力的だといえます。FXトレーダーの多くは、値動きの活発なロンドン市場やニューヨーク市場の時間帯でのトレードを好みますが、荒っぽい値動きをすることもあるので、FXトレード初心者には難しい場面が多いことも事実です。

FXトレードを始めたばかりの頃、東京市場の時間帯でのトレードに慣れたので、ニューヨーク市場でもトレードをしてみようと思い、エントリーをしてみたのですが、あまりの値動きの激しさにびっくりしたことを覚えています。

例えば、ロンドン市場やニューヨーク市場の時間帯で重要な経済指標が発表されると、為替レートが乱高下することがあり、ローソク足が長い上ヒゲや下ヒゲを伸ばしてしまうので、あっという間に損切りされたりします。なので、経済指標の発表前には持っているポジションを一旦手仕舞うことが必要になることもあります。

一方、世界3大為替市場のひとつ東京市場は、ロンドン市場やニューヨーク市場と比較して、静かな値動きとなり、レンジ相場が多くなります。日本の経済指標が東京市場の時間帯に発表されても、ほとんど値動きに影響しないので、落ち着いてトレードができる時間帯ともいえます。

近年、東京市場の時間帯では、多くの日本人の個人投資家が参入してきていて、レンジ相場とはいっても、以前より動きが出ていると思います。特に、東京市場ではドル円やクロス円が中心に取り引きされるので、この時間帯の特徴をつかんでトレードをすれば、勝つトレードができるようになるでしょう。

ドル円がレンジ相場になりやすい東京市場

東京市場の時間帯では、トレードするならやはりドル円がおすすめです。

レンジ相場といっても、前日のロンドンやニューヨーク市場の高値や安値のレンジ内や、ニューヨーク市場の終値を意識して動くことが多いというだけで、20PIPS程度は毎日取れるぐらいの値動きはあります

ちまたのFX教材や広告などで、ドル円で1000PIPSゲット!という話を聞くと、FXトレード初心者は「20PIPSなんて小さっ!」っと思う人も多いようですが、20PIPSを毎日確実に取れたら、立派なFX専業トレーダーになれるぐらいの実力の持ち主といえます。

日本の個人投資家は逆張りがお好き?

ドル円の動きを注意して見てみると、例えば、ロンドン市場とNY市場の時間帯で、ドル円が上昇(下落)した場合、東京市場の時間帯では逆に下落(上昇)する傾向があります。つまり、日本の個人投資家は、逆張りでトレードしているわけです。

下図はドル円の15分足の為替チャートです。ピンク色の部分がロンドン市場とニューヨーク市場の時間帯になります。ドル円は上昇を続けていましたが、緑色の東京市場の時間帯になると下落しています。

もうひとつ例を見てみましょう。下図は同じくドル円の15分足チャートです。ロンドン市場とニューヨーク市場で下落をしていた為替レートは、東京時間の時間帯になったら、反転上昇しています。

このように、東京市場の時間帯はレンジ相場が多いとはいえ、ドル円であれば、これぐらいの値動きは期待できる時も結構ありますよ。

東京市場の時間帯のくせを利用してドル円のデイトレをしよう!

朝起きて、為替チャートの形状を見て、「今日は動きそう!」と思うと、東京市場の時間帯でかなり動くことがあります。注:占い師ではありません(笑)。

どういうことかというと、ドル円の為替チャートの状況が、誰がどう見ても買い(もしくは売り)という時があるのです。わかりやすいチャート形状の時は、みんなもわかりやすいと思っています。そういう時は、東京市場オープン9時に一気に動くことがあります。

一方、どっちにも動きそうなチャート形状の場合は、市場参加者もどっちかわからないと思っているので、売り買いが交錯して、どっちつかずの動きをすることがあります。そして、1-2時間ほど時間が経ってから、方向が決まるといった感じです。

スポンサーリンク



東京市場は、朝9時にオープンしますが、9時55分の仲値公示に向けて、ドルが買われやすいという傾向があります。仲値とは、顧客が金融機関で外国通貨を取り引きする時の為替の基準レートのことです。毎日、9時55分にこの為替レートが決定されるのですが、これに向けて、値動きが大きくなります。

特にゴトー日と呼ばれる5と10のつく日にち(5日、10日、15日、20日、25日、例外的に月末の日も含む)は、海外との支払い決済が集中することなどからドルが買われ、仲値の時間に向けてドル円が上昇する傾向があります。

ただし、ゴトー日が週末や祭日になってしまった場合は。米ドル買いをゴトー日前に行う銀行と後に行う銀行とに分かれてしまうため、ゴトー日の仲値に向けた動きはいまいちという結果に終わってしまいます。

戦略としては、為替チャートの状況が上向きで、さらにゴトー日であれば、相場の勢いも強くなることが予想されるので、そういう時だけを狙うのもありだと思います。このように好条件が揃っている時は、ポジションを2つ持ち、ひとつは仲値に向けて上昇したところで決済、もうひとつのポジションは東京時間が終了するまで持ち続けるということもしてみるといいと思います。

それから、ドル円は東京株式市場の値動きを受けることもあるので、株価の動きも見ておくといいでしょう。一般的に、株価が上昇すればドル円は上昇、株価が下落すればドル円は下落する傾向にあります。

さて、一般的に12時から13時頃のお昼の時間帯は静かな時間帯といわれていますが、最近はお昼の時間でも関係なく動いているような気がします。

そして、15時になると東京のオプションカットの時間帯に入り、再び値動きが活発になります。これは、通貨オプションの権利行使の最終的な締め切り時間が15時になっていて、その日に行使期限を迎えるオプションが消滅します。その為、オプション消滅前に動こうとする市場参加者が、大きな売買をする傾向があります。

値動きの例をあげると、ドル円が東京市場オープン後に上昇(下落)して、一時的に、お昼頃から15時まで、中段持ち合いのレンジ相場になっていても、15時から再び上昇(下落)し始めることがあります。

16時になると早起き欧州勢が参入し始める時間帯になります。東京市場の時間帯でレンジ相場に終始していたユーロやポンドのお目覚めタイムでもあります。ドル円も東京市場クローズまで残すところ1時間ですが、欧州勢が参入してくると、今までの相場の流れががらっと変わることがあるので、注意が必要な時間帯になります。

FXトレードを始めてまもない場合は、この時間帯のドル円の値動きを判断するのが難しいかもしれないので、ある程度利益が出ていたら、一旦ポジションを閉じるのはいいかもしれません。

まとめ

自国通貨の絡んだドル円であれば、東京市場の時間帯であっても、十分な利益を上げることは可能です。小動きであったりレンジ相場であっても、この時間帯の特徴を理解しながら、ドル円のデイトレを練習してみてくださいね。

出来れば、ちょっと退屈かもしれませんが、東京市場の時間帯にドル円の為替チャートの動きを一日眺めてみると、値動きの特徴に気づけるでしょう。

それから、東京市場オープン前には、「前日の高値と安値はどこか?」「ロンドン市場とニューヨーク市場の時間帯はトレンド相場だったのかレンジ相場だったのか?」「前日の終値はどこか?」ということは、必ずチェックして、為替チャートにマークしておきましょう。

 

スポンサーリンク