FXトレードを始めると、聞きなれないFX用語が出てきます。そのひとつにpips(ピップス)があります。
例えば、「ポンドドルで100pipsの利益が出ました!」と聞いても、果たして「円に換算するといくらの利益になったんだろう?」と思いますよね。
なぜFXではpipsを使った方がいいのでしょうか?実は理由があるんです!
だいたいpipsって何でしょう?
FXトレードを始めると、この聞きなれないpipsにとまどうことでしょう。FXブログや教材宣伝にも、「1000pips獲得できるトレード手法!」とか「毎日20pipsの利益を出してます!」とか書いてあるのを目にします。
pipsは為替レートの単位として使われます。円だと「~銭」、ドルだと「~セント」、ポンドだと「~ペニー」といったように単位の言い方が変わってしまいますが、pipsを使えばすべて統一されて便利なのです。
(例1)
ドル円の通貨ペアの場合、1pipは0.01円(1銭)になります。ドル円を100円50銭で買って100円60銭で売ったら、10銭の利益、つまり10pipsの利益になります。
その他、ポンド円やユーロ円などのクロス円通貨ペアも同様です。
(例2)
ポンドドルの通貨ペアの場合、1pipは0.0001ポンドになります。ポンドドルを1.1000ポンドで買って、1.1020ポンドで売ったら、0.0020ポンドの利益、つまり20 pipsの利益になります。
その他、ユーロドルや豪ドルドルといったドルストレートの通貨ペアも同様です。
このように多くの通貨ペアがある中、pipsという単位を使えば、統一されてわかりやすいのです。
実際にいくらの利益が出たかを言わない深い理由とは?
FX初心者の頃、単純に「100万円の利益が出ました!」というように、pipsを使わず円に換算して、実際に儲かった金額を言えばいいのに!と思ってました。
実はこれには深い(?)理由があるんですね。
FXトレードをするにあたって、いくら資金を使ってトレードをするかは人それぞれです。10万円で小さくトレードする人、ボーナス出たから100万円を資金にあててトレードする人、貯金があるので1,000万円を使ってトレードする人など様々です。
そうなると、資金量によって、10万通貨、1万通貨、1,000通貨・・・といったように、トレードする時の取引額が異なります。
例えば、猫さんはドル円を10万通貨で、犬さんは1万通貨で、ドル円を買い、ドル円が100pips(1円)上昇したので、猫さんも犬さんも利益が出ました。
でも、同じ100pipsでも円に換算すると、猫さんは10万円の利益、犬さんは1万円の利益になります。
では、猫さんと犬さん、どちらが上手なトレーダーでしょうか?より多くの利益をあげた猫さんでしょ?と思いたくなりますが、違いますよね?猫さんも犬さんも100pips獲得したので、二人ともお上手です!
このように、FXトレーダーが利益を金額で表す代わりに、獲得pips数で利益を表わす理由がわかったと思います。Pipsで利益を表すことで、客観的にトレードの評価ができるわけですね。
さて、この記事のタイトルのように、「ポンドドルで100pips獲得!」といった場合、円に換算したらいくらの利益になるのでしょうか?ここで、円換算してくれる便利なpips計算機を使いましょう。
ポンドドルを10万通貨でトレードして、100pips獲得しました。利益はいくらになりますか?
下の計算機で、ピップ数を100にして、銘柄はGBP/USDを選択します。取引量は10万通貨に既になっているので大丈夫です。
<pips計算機>
円換算された利益が出たと思います。1万通貨でのトレードなら、取引量を1万通貨に直せば、円換算されます。
まとめ
ドル円やユーロ円などのクロス円は、1pipは0.01、ポンドドルやユーロドルなどのドルストレートの通貨ペアは、1pipは0.0001の単位であることは覚えておきましょう。
そして、トレードを評価する時(自分のトレードも含めて)、トレードで儲けた金額ではなくて、あくまで獲得pips数で判断しましょう。
Pips計算機は、口座通貨が円以外であっても、口座通貨を他の通貨に指定でき、換算してくれます。便利なので是非使ってくださいね!
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