FX初心者は、基本、レンジ相場ではレンジ抜けをねらったトレードをした方がリスクの低いトレードができます。
でも、為替相場がレンジ相場に長期間突入してしまうこともあります。そんな時、レンジ相場で逆張りトレードをするトレーダーが多いのも事実。
そこで、FX初心者でもレンジ相場で安全に逆張りトレードができる方法を徹底解説します。
順張り(トレンドフォロー)と逆張り(カウンタートレンド)の意味とは?
為替相場の世界では、よく順張り逆張りという言葉を耳にしますが、実際どういう意味でしょうか?
順張りとは、為替相場が動いている方向に売り買いをすることを順張りといいます。つまり、上昇トレンド相場なら上昇の流れに沿って買い、下降トレンド相場なら、下降の流れに沿って売る、というトレンドの方向に逆らわない素直な手法です。
一方、逆張りとは、相場が動いている方向と反対に売り買いをすることを逆張りといいます。つまり上昇トレンド相場なら、上昇の流れに逆らって売り、下降トレンド相場なら下降の流れに逆らって買う、まさに逆の方向にトレードする手法です。
トレードをするにあたって、順張りのトレード手法がいいのかそれとも逆張りのトレード手法がいいのかというと、その時の相場状況に合わせて順張りと逆張りを使いこなすのが一番だと思います。
しかし、FXトレードを始めてまもない時に、両方のやり方をマスターするのは至難の業。
FXトレード初心者は、まず今の相場環境、つまり上昇トレンドなのか下降トレンドなのかレンジ相場なのかをしっかり認識できるようになること。そして、まずは、大きな流れにのっていける順張りのトレード手法を学んでいくことが大事だと思います。
とはいえ、実際は、トレンド相場の出現率はは3割程度、レンジ相場は7割程度と言われています。トレンド相場にのって順張りトレードをする方がいいと思っていても、多く出現するレンジ相場で逆張りトレードがしたくなりますよね。
ということで、次にレンジ相場で安全に逆張りトレードをする方法を解説したいと思います。
レンジ相場では逆張りが有効?
レンジ相場では、レンジの上限(レジスタンスライン)で売り、レンジの下限(サポートライン)で買いというトレード手法がよく使われます。
なぜ、これを逆張りというかというと、レンジ相場でのトレードは、例えば、レートが上昇してきている場合、レンジの上限にレートが来たとき、上昇に逆らって売る、逆に、レートが下落している場合、レンジの下限にレートがきたとき、下落に逆らって買う、ことになります。なので、レンジ相場では逆張りのトレード手法が有効、というわけです。
もう少し具体的に、為替チャートのイメージ図を見てみましょう。上昇トレンドで為替レートが上がってきて高値①をつけて反転下落しました。この時点では、レートが反転下落してきても、レンジ相場であるかどうかはわかりません。上昇トレンド継続中なので、逆張りで売るのはリスクが高いと思います。
次に安値②をつけて、レートが反転上昇してきました。まだ上昇トレンド継続中ですね。次に高値③をつけて反転下落しました。ここで上昇トレンドは終わってはいませんが、上昇の勢いがなくなっていることはわかります。
ここで逆張りで売りをしかけるのは、ちょっとリスクがありますが、レジスタンスラインがちゃんと機能していることを確認したら、売ってみてもいいかもしれません。レジスタンスラインの上に必ず損切り注文を入れておくことを忘れないようにしましょう。
次に安値④をつけて、反転上昇をしました。ここで、もしかしたら、レンジ相場に入るのかもしれないなと予測することが出来ます。ここで反転上昇で買うということは、レートが下落しているところを買うわけですから逆張りの買いエントリーになります。後は、レンジの上限か下限、つまりレジスタンラインかサポートラインを抜けるまで、これを繰り返すことになります。
ただ、いつまでもこのレンジ相場が続くわけではありませんので、逆張りの買いや売りエントリーをする時には、必ずレジスタンスラインの上、サポートラインの下に損切り注文を必ず入れるようにしましょう。これを忘れてしまうと、ブレイクした時に大きな損失が出てしまいます。
レンジ相場でも長い時間足のトレンドに合わせることが重要!
先程のイメージ図のように、レンジ相場では逆張りでトレードするのが有効なのですが、レンジ相場だと判断した時間足の為替チャートだけを見て、ただやみくもに逆張りでトレードを繰り返すと、リスクが大きいと言えるでしょう。
同じ逆張りでも、リスクの少ないトレード方法を実際の為替チャートを見ながら、説明したいと思います。
下図は4時間足の豪ドルドル(AUDUSD)の為替チャートです。上昇トレンドで上昇を続けた後、レンジ相場に入りました。これは、上昇相場の中のレンジ相場(中段持ち合いともいいます)と判断できます。
このように上昇トレンド中ではじまったレンジ相場の時は、売りからの逆張りトレードはせずに、常に買いからの逆張りトレードをすると、レンジ相場内のトレードであっても、大きなトレンドの流れに逆らわない逆張りのトレードが出来ます。
もちろん、レンジ相場は上方向か下方向、どちらにブレイクするかは、ブレイクするまでわかりません。ただ、確率として、大きなトレンド方向へブレイクする可能性が高いので、常に、トレンド方向と同じ方向でエントリーをしたほうが、リスクが低いトレードであると考えます。
今度は、前の4時間足の豪ドルドル(AUDUSD)の為替チャートのレンジ相場の部分を、1時間足の為替チャートで見てみましょう。
サポートラインでタッチ、もしくは抜けたところで買うとリスクが高いので、必ず戻りを確認してから逆張りの買いエントリーをします。
重要なのは、ここでの逆張りの買いは、大きな流れで考えると上昇トレンドなので、レンジ相場のトレードであっても順張りつまりトレンドフォローをしたトレードであるといえます。
では今度は5分足の豪ドルドル(AUDUSD)の為替チャートを見てみましょう。1時間足の最後の緑の買いマークのところを5分足の為替チャートで見てみると下図のようになります。
サポートラインを下抜けましたが、再びサポートラインの上にレートが戻ってきました。この時、5分足のローソク足が実体でサポートラインの上にあれば、逆張りの買いエントリーをしていいと思いますが、もう少し慎重なエントリーをしたいなら、緑の買印で逆張りエントリーするといいと思います。
レンジ相場のトレードは、もちろんレンジ相場のサポートラインとレジスタンスラインの幅が広いか狭いかにもよりますが、基本10-20PIPS取れたらオッケーとして、あまり欲張らないほうがいいかもしれませんね。
まとめ
為替相場では、トレンド相場にのって順張りでトレードをするほうが大きな利益が見込めます。特に、FXトレード初心者は、トレンドの流れに乗っていくトレードを継続していけば、大きな損失を出さずに、弱肉強食の為替相場で生き残っていけるのではないでしょうか。
しかし、レンジ相場の局面で全くトレードが出来ないのも、フラストレーションがたまってしまいますよね。そんな時は、レンジ相場に入ったと判断したら、必ず長い時間足でトレンドの方向を確認しましょう。
レンジ相場内のトレンドであっても、長い時間足のトレードに逆らわない方向で、逆張りエントリーをするのが、リスクが少ないだけでなく、勝率もあげることが出来るトレード手法だと思います。
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