トレード時のエントリーポイントは大事!それは頭ではわかっているものの、「このエントリーは失敗だった!」とか「何でこんなところでエントリーしたの?」と思うことありますよね。自己嫌悪にもなるし、なるべく後悔の気持は味わいたくないもの。
今回は移動平均線を使った後悔しないエントリーポイントを考えてみたいと思います。
後悔しないエントリーポイントなんてあるの?
上手なトレーダーさんの中には、トレンド相場であれば、エントリーポイントはどこでもオッケーといった太っ腹な方もいらっしゃいます。確かに資金が豊富であれば、エントリーポイントをあまり気にせず、売ったり買ったりできるのかもしれません。
でも一般的には、資金に限りがある人がほとんどだと思います。適当なところでエントリーしてしまったがために、長期にわたって含み損のポジションを持ってしまうと苦しいですよね。含み損を抱えながらの、次のポジションは立てにくくなるので、計画通りのトレードが出来ないこともあります。
「ここでエントリーできるといいな!」と思ってたところで、うまくエントリー出来ると、建値に指値を移動させることも出来て、気持も楽になります。次のトレードも積極的になれますよね。
個人的には「後悔しないエントリーポイント」とは、損切りになったとしても、エントリーした明確な理由が少なくとも3つあることと考えています。
動いているチャートを見て、早くエントリーしたいからと、エントリー理由を無理やり作ってしまうのはダメエントリーです。それから、エントリーしてから、エントリーポイントの理由を並べるのはもっとダメダメエントリーですよね。そのようにしてポジションを持ってしまうと、だいたい後悔することになります。
わたしもFXを始めた頃は、そんなことの繰り返しでした。せっかくトレード計画を立てても、目先の動きのほうに目が行ってしまい、全然計画と違うトレードをしてしまい、結局、損切りして呆然とすることが多かったです。今は、前よりもチャートが読めるようになって、あらかじめ動くかもしれないと予測が立てられようになったので、急に動いても想定内のことが多くなりました。
前の話に戻りますが、エントリーする明確な理由が3つあれば、後はレートがそのエントリーポイントにくるまで、ひたすら待つのみ。トレードは待つのが仕事と言われるのも納得です。待ち疲れて、「えい!もう待てん!」っと男らしく(笑)ポジションを持ってしまうと、これまた後悔すること多しです。
移動平均線を使ったトレンド相場でのエントリーポイント
実のところ、どこを優位性の高いエントリーポイントと考えるかは、人それぞれです。ちょっとリスクが大きくても、利益を多く狙えるエントリーポイントを好む人もいれば、安全と確実性を取って、リスクの少ないところでエントリーポイントを考える人もいます。
まだトレードに慣れていない人は、やはり比較的安全でリスクの低いところで入れるように、まず練習するといいのではないかと思います。そういった意味で、トレンド相場でエントリーポイントをうまく見出していければ、トレンド方向にエントリーするので、比較的リスクが少なくエントリー出来るのではないでしょうか?
その際に、移動平均線を使って、エントリーポイントを見出す方法を考えてみましょう。
移動平均線の向きと同じ方向にエントリー
移動平均線、特に日足や4時間足の長期足チャートで移動平均線が上向きなら、いつも買いエントリーをして、売りエントリーはしないようにします。逆に、長期足チャートで移動平均線が下向きなら、いつも売りエントリーをして、買いエントリーはしないようにします。
トレンド相場だとわかっているのに、「ちょっとは調整するだろう」と安易に考えて逆張りすると、特に、相場に慣れてない人は損切りされてしまうことが多いです。
下図はドル円4時間足のチャートです。
黄色くマークしたところ、上昇トレンド相場です。移動平均線SMA20(赤線)は上向き、SMA50(茶色)とSMA100(緑色)は並行から上向きになりかかっているところですね。
でも、ねこちゃんは大きく上昇しているので、調整が入ってもおかしくないと考え、赤えんびつ先生に逆らって、売りエントリーしました。この後、チャートはどうなったでしょう?
ドル円は、そのまま上昇を続けてしまいました。安易に売りエントリーをしたねこちゃんは、損切りにあってしまいましたね。
こんなシンプルなルール設定でも、無駄なエントリーを省いて、損失を減らせる人もいるのではないでしょうか?
移動平均線にタッチしたらエントリー
上昇トレンド相場だと認識出来た時というのは、結構、上昇してしまった後だったりしますよね。その時に、トレンドに乗りたいと思っても、エントリーポイントをどこにしたらいいのか迷うことがあります。
出来れば、押し目買いをしたいと思うけど、どこが押し目なのかわからないことも。そんな時、ローソク足が移動平均線にタッチしたところがエントリーポイントと考えることができます。
特に、期間の異なるチャートで同じようなことが起きると、エントリーの根拠が強くなります。
先程のドル円の4時間足チャートです。
水色の丸のところですが、ローソク足がSMA50(茶色)とSMA100(緑色)に支えられています。エントリーポイントと考えられますよね。
水色の丸のところは、1時間足チャートではどのようになっているでしょう?
ローソク足がSMA20(赤線)にタッチするまで、レンジの動きになっています。そして、SMA20にタッチしたら、上昇を始めました。
このように複数の時間足チャートでSMAに支えられた場合、エントリーポイントの根拠が強くなります。心配であれば、さらに5分足や15分足のチャートでサポートされたことを確認して、エントリーすればより確実性は強まるでしょう。
トレンド転換時を捕らえたエントリーポイント
トレンド相場で、押し目買いや戻り売りをしながら、エントリーと利確を繰り返すのも、トレードのひとつの方法ですが、どうせだったら、トレンドが転換した時点でエントリーしたいと思うもの。そうすれば、利益幅も多く取れるし、うまくいけばポジションを積み重ねていくことも出来ます。
移動平均線の並び順に注目
上昇トレンドに転換する時は、移動平均線の並び順が上から、短期・中期・長期になったら、買いエントリー、下降トレンドに転換するときは、移動平均線の並び順が上から、長期・中期・短期になったら、売りエントリーします。
上昇トレンドに転換するときの例を見てみましょう。下図は豪ドルドル(AUDUSD)の4時間足チャートです。
この4時間足のチャートを見ると、豪ドルドルは下降をしていたものの、ダブルボトムを形成し、反転上昇しています。
水色の丸で囲まれたローソク足に注目です。ローソク足がSMA20にサポートされ、レンジ相場になっています。レンジ相場の最終付近のローソク足に縦の水色の点線を引きました。
今度はこの部分を、1時間足チャートでみてみます。水色の丸で囲まれたところは、4時間足のチャートで囲んたところと同じ部分です。
移動平均線を見てみると、なんだかごちゃごちゃと入り組んでしまってます。レンジ相場の最終局面の縦の水色の点線のところは、4時間足チャートのローソク足の時間と同じです。
お気づきだろうか?
このローソク足の部分で、移動平均線が上から短期、中期、長期と並んでいることを・・・(心霊写真風・・・笑)
ここが買いエントリーポイントになります。その時に、SMA20(赤線)にサポートされたことを確認して入ると、より確実性が高まると思います。
ゴールデンクロスやデッドクロス
トレンド転換の際に、移動平均線のゴールデンクロスやデッドクロスをエントリーポイントとして使うことができます。
これに関しては、移動平均線のクロス手法でトレンド転換を見極める方法とは?の記事で詳しく解説しているのでご覧下さい。
最後にひとつ、移動平均線を使うときの注意として、移動平均線はレンジ相場では機能しなくなってしまうという弱点があります。レンジ相場でトレードする時は、移動平均線ではないテクニカル指標で、エントリーポイントを見出してくださいね。
まとめ
このように、移動平均線を使って、エントリーポイントを見つけるのは、シンプルかつ分かりやすいですね。シンプルで分かりやすければ、エントリーするときの理由が明確になり、例え、そのトレードがうまくいかなかったとしても、後悔はしないはずです。そして、シンプルなだけに検証もしやすいという利点があります。
結婚するときも理由が明確なら、別れたとしても後悔はないかもですね。知らんケド~(笑)
こちらの記事もご覧ください。 ⇒損切り上手は短期売買上手!損切りからの逆算エントリー方とは?
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