FXを始めた当初、1000pipsや500pipsを獲得したトレーダさんの話などを聞き、よし私も!と意気込むものの、うまくいきませんでした。
そこで、FXブログなどを探していると、複利運用という言葉に遭遇!
「えっ?複利運用で計算すると一日10pipsを取るだけで、資金が雪だるま式に増える?」しかし、実際やってみるとこれが難しくて挫折。
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なぜFXの複利運用は難しいのでしょうか?
FXの複利運用で知っておきたい!複利と単利の違いとは?
「毎日10pipsだけゲットすれば、1年ちょっとで10万円が1億円になる!」といった話やブログ記事を読んだことがある人も多いのではないでしょうか?
私もこういった類の記事を読んで、興奮してしまったおバカ主婦です(笑)。
確かに、複利運用シミュレーションで計算してみると、本当に10万円が1億円になるんですよね。はじめは、計算が間違っているのか、数字のトリックじゃないか、と思うほど、衝撃を受けた記憶があります。
FXトレードで資金が劇的に増えるのは、複利運用が出来るからです。これは紛れもない事実です。
複利運用では、トレードで出た利益を口座資金に足し、次のトレードでは利益分が乗った資金でトレードをするので、資金が効率的に増えます。
一方、単利運用の場合、トレードで出た利益を、口座資金から抜いて、常に一定の資金でトレードすることになります。もし、口座資金が10万円であれば、トレードをする時はいつも10万円の資金でトレードすることになります。
具体的に計算した数字を見てみましょう。
FXの口座資金が10万円、レバレッジ25倍で毎日必ず10pips獲得できた場合、複利運用と単利運用で資金の増加は下の表のようになります。(FX規制でレバレッジが10倍なるようですが、とりあえずここでは25倍で計算しています。)
1ヵ月目では、複利運用も単利運用も変わらないように見えますが、4か月、5か月と時間が経過すると、複利運用のシミュレーション計算では、口座資金は雪だるま式に増えていくのがわかると思います。
単利運用だと、いつも10万円の資金でトレードすることになるので、この程度しか増えません。
そういう意味で、FXトレードは単利より複利運用したほうが、お得なのは一目瞭然です。
実際に複利運用をやってみたけど挫折したのは何故?
FXトレードを始めたばかりの頃は、なかなか大きいpipsを取るのが難しいと感じます。そこで、毎日10pipsぐらいなら取れるはず、そして、複利運用すれば、どんどん増えちゃって、ウハウハ状態?などと夢を見るわけです。
実は、私もこの「複利運用1日10pipsチャレンジ!」をトライしたことがあります。今日から、10pipsゲットするぞぉっと意気込み、1日目は見事にすぐに10pips獲得。2日目、3日目、4日目も最初のトレードで10pipsを獲得。
シミュレーションの計算通りに増える快感に酔いしれて5日目になりました。最初のトレードで10pipsの損切りに。ちょっと焦るわたし。計算通りに目標達成するには、挽回して20pipsをゲットしなきゃと思い、次のトレードをしたら、これまた10pipsの損切りに。
ここで、30pipsを獲得しないと、今日の目標に達成しないと焦ってエントリーしてしまったため、また損切りに。もうだんだんやけくそになってきて、取引枚数を倍にして、少ないpipsで取り返そうとしたり、トレード自体がぐちゃぐちゃに。気がついたら、4日間で稼いだ利益が吹っ飛んでいました。
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結局、複利運用シミュレーションの計算通りにいかず、「FX億万長者になる夢」はすぐに打ち砕かれてしまうのでした。ちゃんちゃん。
複利運用の何が問題なの?
複利運用の計算シミュレーションは、絶対負けないのが前提です。ドクターXじゃあるまいし、「私、失敗しないので」というのは、毎日、FXトレードをしている以上、極めてハードルが高いことですよね。
まず、複利運用の計算で出された資金の増加額は、絶対負けないし、絶対に毎日10pips取らなきゃいけない。それを継続的に毎日行うのは、FX初心者には不可能に近いかと思います。
しかも、資金が増えるにつれて、取引枚数も増えていきますので、ストレスも増えていきます。ついでに、お酒の量も増えるとか(笑)
なので、複利運用の計算シミュレーションは、あくまでガイドラインで、このようにはならないと思っておかなければいけません。そして、私が犯したミスのひとつに、「最初のトレードで負けた後は、どうするか?」といったルール作りが出来ていなかったこと。 このことが、さらに事態を悪化させてしまいました。
つまり、「2回トレードして負けたら、その日はトレードしない」といった、ルールがあれば、最後にはやけくそトレードにならず、損失を拡大させることはなかったわけです。
順調な複利運用のトレードにもいつか限界がくる?
ドル円をトレードしたと仮定して、先程と同じ資金10万円、レバレッジ25倍で計算した場合の資金の増加を見てましょう。
取引枚数が2で10pips獲得すると、金額にして2,000円ですね。仮に、損切りも10pipsと仮定すると、損失も2,000円。もちろん、損失は嫌ですが、精神的なダメージは少ないと思います。
16日目から、資金が増え、取引枚数が3にアップしたので、同じ10pipsで計算しても利益が3,000円になってます。
さて、複利運用がシミュレーションの計算通りになり、6か月目に突入したとしましょう。
月初の資金はすでに10万から130万近くまで増え、取引枚数も29になっています。1日の利益も2万9千円ですね。しかし、ここから、徐々に取引枚数も利益も、加速度的に増えていきます。取引枚数が増えるということは利益も増える半面、損失も大きくなることは頭に入れておかなければいけません。
また時間が経過し、複利運用も12か月目に突入です。
なんと、口座資金は2千万円を超えています!取引枚数が466で一日の利益が誰かの1か月分お給料といった額になってきました。もちろん利益になれば素晴らしいですが、損失が出た時、どのように感じますか?あるいは、この取引枚数で平常心でトレードできるでしょうか?
もちろん、できる人もいると思いますが、これを1億円まで続けることができる人は、メンタルが宇宙人レベルではないかと思います(笑)。
よく、その解決方法として、金額は見ないでpipsを見れば、平常心でトレードできるともいいますが、やっぱり口座資金は目に入ってしまいますし、頭のどこかで皮算用してしまうもの。
というわけで、複利運用を継続して資金を増やしていくには、ある時点から、リスク管理やメンタルコントロールの上でも、極めて難しいことがお分かり頂けたと思います。
あせりは禁物!FX初心者は単利運用から
このように複利運用の加速的な資金増加には、目を見張るものがありますが、FX初心者があせって複利運用をする必要はないと思います。
まずは単利運用で、継続的に利益を出すことが出来るかどうか、試してみたほうがいいのではないでしょうか?
というのも、FX初心者の場合、勝率が安定してないことが多いので、利益を積み重ねるより、むしろ資金を守ることを心がけたほうがいいと思います。
その場合、単利運用のほうが資金を守ることが出来るのです。実際に単利と複利の資金の推移を比較してみましょう。
勝率が60%のトレード手法だとして、50万円の口座資金でレバレッジ25倍とします。
単利運用は10回トレードした後の口座資金は52万2千円で、複利より1万円多い金額になります。ということは、同じ勝率の場合、単利であれば、10回トレードした後の口座資金は複利より多くなるわけですね。これは単利運用の場合、いつも同じ取引枚数でトレードするからです。
まずは単利運用で、利益を積み上げてることが出来ることを確認してから、複利運用に移行するのがいいのではないでしょうか。
まとめ
複利運用でFXトレードをすれば、計算通りにいくと、とんでもない爆益が出ますが、実際にそれを行うのは至難の業です。
複利運用の考え方を取り入れてトレードするなら、まず継続的に高確率で10pipsを獲得する手法が必要です。毎日、10pipsを獲得するなら、スキャルかデイトレのスタイルなので、取引の時間帯を決めるのも有効かもしhれません。
そして、トレードルールを作成しておくことも非常に大事です。
トレード手法が確立したら、複利運用計算のシミュレーションで、口座資金の額やレバレッジの数字をいろいろと変えて計算し、取引枚数と資金の増加のスピードなどを見てください。
(自分で計算しなくても、「複利運用」「FX」「計算」で検索すると、数字を入れれば、シミュレーションの計算ができるサイトがありますので、使いやすいものをお使いください。)
なにも最初から、1億円を目指す必要は全くありません。まずは10万から100万を目指してみましょう。うまく100万円になったら、最初に入れた10万円は出金して、90万円から複利運用を始める、といったように、工夫するといいですね。
もし複利運用のシミュレーションの計算通りに、いつの間にか資金が1億円になっていたら、あなたは天才です!シランケドw
こちらの記事もご覧ください。 ⇒FX デイトレ生活で成功している人の共通点とは?
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