短期売買で勝ち続けるには、テクニカル分析をすることは不可欠!しかし、多くのテクニカル分析の方法が紹介されていて、いろいろ試しているうちにどつぼにはまり、損失を出し続けるFX初心者の人もいます。
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実のところ、チャート分析はシンプルがベストです。短期売買で有効なFX初心者でもわかる超簡単なテクニカル分析を解説します。
複雑なテクニカル分析の落とし穴
世の中には、様々なテクニカル分析があるので、FX初心者の頃は、あれこれとテクニカル指標を試してしまい「テクニカル分析ジプシー」になってしまうことがあります。
RSI、MACD、ストキャスティックスをチャートの下に表示して、レジスタンスラインやサポートライン、トレンドライン、移動平均線、ボリンジャーバンドをローソク足のチャート上に表示させ、あーでもないこーでもないテクニカル分析してませんか?
FXトレードで利益を上げるために、様々なテクニカル指標を駆使して、チャートのテクニカル分析をする必要はありません。
人間の頭脳が処理できる範囲って限られていますよね?トレード計画を立てたのに、トレードがうまくいかなかった時、多くのテクニカル指標を使っていると、どの部分が悪かったのかを検証するのは至難の業です。
これは、うまくいったトレードの時も同様です。複雑なテクニカル分析であればある程、検証が困難になります。
成功と失敗のトレードの理由がきちんと説明できないと、いつまでたってもトレードが上達しません。
もし、テクニカル分析が複雑になって勝率が悪いようであったら、一度、思い切って、全てのテクニカル分析を捨ててみてください。
テクニカル分析に優先順位をつけよう!
チャートのテクニカル分析を行う際に、使うテクニカル分析はせいぜい3つぐらいでいいと思います。ただ、いろいろ試してみて感じたのが、チャートの時間の長さによって表示するテクニカル分析を変えてもいいのではと思っています。
例えば、1時間足のチャートにはトレンドラインを引くけれと、5分足のチャートには引かない、といったようなことです。
特に、短期売買の場合、5分足チャートにいちいちトレンドラインを引いている暇がありません。そして、私の場合、5分足はあくまでエントリーのタイミングを図ることに特化しているのも理由のひとつです。
そして、短期売買で1時間足チャートは利確の目処を決めるのに使っているので、トレンドライン、レジスタンスラインとサポートラインを引いています。
全チャートに共通して表示しているテクニカル分析は、3本の移動平均線(20日、50日、100日)とレジスタンスラインとサポートラインのみです。
チャート分析の際に、どのテクニカル分析を優先するのか優先順位を決めておくと、毎日の短期売買のトレード判断がよりシンプルになると思います。
私の場合、最も重要視しているのは、レジスタンスラインとサポートライン(レジサポ)です。トレーダーの中には、このラインだけ見て、トレードしている人もいるぐらい、テクニカル分析には欠かせないと思います。
特に週足や日足チャートに引けるレジサポは、強力なラインで相場の節目になりうるので、大変重要視しています。
RSI、MACD、ストキャスティックスはあくまで参考にする程度で、メインでは使っていません。
FX初心者におすすめの短期売買のスタイルとは?
短期売買とひとくちに言っても、スキャルピングといった1分足や5分足チャートを見ながら、数秒から数分でトレードを繰り返すスタイルから、もう少し長めのチャートを見て1日に何度かトレードをするスタイルまで、トレーダーによって様々な方法で短期売買をしています。
デイトレードと言われている短期売買は、スキャルピングのように忙しくなく、見ているチャート足にもよりますが、5分足チャートなら1時間程度、15分足や30分足なら数時間、1時間足なら4-8時間程度で決済します。
ライフスタイルの違いやチャートを見ていられる時間、そして短期売買ができる時間帯によっても異なりますが、FX初心者におすすめなのは、1日に数回エントリーして、数時間からその日の終わりまでポジションを保有する「まったりデイトレード(勝手に名づけました!)」がいいのではないかと思います。
FXトレードに慣れていないのに、いきなり超短期売買のスキャルピングをはじめるのは、難易度が高いと思います。1分足のチャートだと、値動きが激しく見え、だましも多いことから、冷静さを失うおそれがあります。ジョギングも出来ないのに、いきなり50メートル短距離走は無茶ですよね!
ゆっくりめの短期売買!ソフィアの「まったりデイトレード」とは?
というわけで、FX初心者におすすめの短期売買「まったりデイトレード」です。
トレード方法:
- トレンドフォロー(エントリーはあくまで長期トレンドに逆らわない)
- 利確目標は20-60PIPS
- 損切りは10-20PIPS
- 5分足チャートでエントリーのタイミングをはかる
- 1時間足チャートで利確の目処をつける
- 重要視するテクニカル分析は、レジサポ、移動平均線、トレンドライン、チャートパターン
では、毎日どのようにテクニカル分析をしてトレードを行うのか、実際の為替チャートを見ながら、解説してみたいと思います。
下図は豪ドルドルの日足チャートです。
ダブルトップ(水色の線)を形成した後、ネック切れをトライしましたが、ローソク足が実体を抜けることなく反転上昇。しかし、ダブルトップ(緑色の線)を形成して下落しましたが、反転上昇しています。でも、少しずつ、高値と安値が切り下がってきています。
以上のことから、このチャートを見ると、機会があったら売りエントリーをしたいなと思うわけです。
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日足チャートの下には移動平均線乖離率を表示しています。3%以上(-3%以下)になったら、相場が過熱気味と考え、その日の短期売買のトレードは慎重にしようという心がけができます。この場合、‐3%に達してない(緑の丸)ので大丈夫です。
緑色のラインはレジサポラインなので、重要なラインですね。
次は4時間足のチャートです。
高値と安値が徐々に切り下がっていて、下降トレンドであることがわかります。MACDを表示していますが、あくまで参考程度で、MACDをトレードの第一の判断基準に使うことはありません。
次は1時間足のチャートです。
1時間足のチャートでは、もう少し詳細に分析したいので、トレンドラインを引いてあります。
ここでのポイントは、トリプルトップ(三尊)になりそう、という場面です。オレンジ色のトレンドラインに押さえられ、1時間足でローソク足が陰線を引いたので、5分足チャートでタイミングを見てエントリーしたいと考えます。
この陰線のローソク足の部分を5分足チャートで見るとこうなります。
20日間移動平均線(赤線)の下にローソク足が位置しているので、5分足チャートでは逆張りエントリーになりますが、短期売買ということも考慮して、ここは早めにリスクを取って入りたいと思います。
5分足チャートには、ストキャスティックス、RSI、ボリンジャーバンドは表示していますが、実のところ、たまに参考にする程度で、ほとんど使っていません(笑)。
さて、トレードの結果はどうだったでしょう?
下図は1時間足のチャートです。先程の売りエントリーは①のところですが、日本時間10時にあたります。もし、早めの売りエントリーが出来なかった場合、トリプルトップのネック切れで、ネック切れのラインがレジサポ転換したのを確認して売りエントリー②をします。
短期売買なので、その日にポジションを決済すると、トレンドラインに接したあたりが一旦利確の目処になると思うので、ロンドン10時のところで決済になります。
売りエントリーを①でした場合65PIPS、売りエントリーを②でした場合は36PIPSほど取れたことになります。
このように、チャート分析をしてかなり利益が望めそうな場面では、短期売買であっても1日でもこれぐらいのPIPSが獲得できることがあります。
結局、メインで使っているテクニカル分析はレジスタンスライン、サポートライン、移動平均線、トレンドラインだけです。
いろんなテクニカル指標を駆使したテクニカル分析はしなくても、エントリーポイントも決済ポイントも判断できることが、おわかりいただけたと思います。
これなら、FX初心者でも比較的簡単にテクニカル分析をすることができるのではないでしょうか。
以上、ソフィアのまったりデイトレードでした!
まとめ
テクニカル分析なしでの短期売買は不可能だと思いますが、テクニカル分析の乱用はかえってチャート分析を複雑にしてしまい、必ずしも良い成績につながるとはかぎりません。
シンプルなテクニカル分析をすることで、自分のトレードの良し悪しも明確になります。自分の好きなテクニカル分析をいくつかに絞って、そのテクニカル分析を極めた方が、トレードの成績が向上するはずです。
こちらの記事もご覧ください。 ⇒長期足のチャートは最強!?FX短期売買で利益をあげるコツ
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