長期足のチャートは最強!?FX短期売買で利益をあげるコツ

「短期売買をするのになんで長期足のチャートなんか見る必要があるの?」とFXを始めた頃は思うものです。初心者の頃は長期足チャートの重要性がいまいちぴんと来ないもの。

しかし、長期足のチャート分析なしで短期売買で利益を上げ続けるのはかなり困難なことです。

スポンサーリンク



ここでは短期売買で利益をあげるコツについて解説したいと思います。

短期売買の期間はどれぐらい?

短期売買は、文字通り、短い期間で買ったり売ったりを繰り返し、コツコツと利益を積み上げていくトレードのことです。

短期売買には、スキャルピングのように、エントリーから利益確定まで数秒から数分といった超短期売買もあれば、デイトレードのように1日の中で何回かFXトレードをして、その日のうちに決済してしまう短期売買があります。

スイングトレードといった、数日から1週間ぐらいポジションを持ち続けて決済する方法も短期売買に入ります。

短期売買の場合、中期や長期(スイングトレードやポジショントレード)のように、長い期間ポジションを保有しないので、比較的レバレッジを上げてFXトレードをするのが一般的な方法です。

FXの短期売買に長期足チャートが重要な理由とは?

FXにおいて、短期売買をする場合、エントリーする時に見ているチャートは1分足、5分足、15分足といったところだと思います。

FX初心者だと、目の前で動いているチャートに全神経が集中してしまい、長期足チャート、特に週足、日足、4時間足などを見る余裕もなかったりします。

週足チャートは毎日見る必要はないと思いますが、週末に必ず見る習慣をつけるといいと思います。そして、日足、4時間足、1時間足のチャートは、毎朝、ポジションを持つ前に必ず見た方がいいですね。

さて、何で長期足チャートをわざわざチェックする必要があるのでしょうか?

それは、時間足の長いチャートの方が、「だまし」や「雑音」が少なく信頼性が高いからです。

週足や日足のレジスタンスラインやサポートラインは強力で、そこで一旦レートが止まることが多いのです。移動平均線を表示している場合、その移動平均線がレジスタンスやサポートの機能を果たすことも多いです。

長期足のチャートにそういった強力なラインや移動平均線などのチャートの節目が存在することを知らずに、5分足のチャートだけを見て売ったり買ったりしていると、急にそういったラインで跳ね返されて、損失を被ることがあります

知らない間に、リスクの高いトレードをしてしまっていることがあるんですね。FX初心者はこういうった場面で大損を出してしまい、利益だけでなく、自信までも喪失してしまうのです。

では、実際のチャートを見てみましょう。

下図はドル円の日足のチャートです。50日移動平均線(茶色)に頭を抑えられているものの、20日移動平均線(赤色)の上にローソク足が位置しているので、上昇トレンド中ですね。

赤線はチャートの前半ではサポートラインの役目を果たしていて、後半ではレジスタンスラインとして機能しています。

日足チャートで何度も意識されているラインだということは、強力なラインであることがこのチャートから読み取れます。

このラインで跳ね返されると下方向へのトレンド転換が考えられますし、逆にここを抜けてくると、上昇トレンド継続になります。

次はドル円4時間足のチャートです。やはり先程の赤いラインが意識されていますね。上昇トレンドではありますが、短期でレンジ相場で推移しています。

次は、ドル円の5分足の為替チャートです。この赤ラインがサポートラインとして機能すれば、上昇する可能性が高くなってくるといった場面です。

このように、長期足のチャートを見ることで、現在の為替相場の全体像がわかり、5分足チャートだけではわからないことが見えてきます

スポンサーリンク



そして、このような背景がわかれば、5分足チャートを使った短期売買であっても、ある程度のトレード計画が立てられ、より安定的なトレードが出来るようになります。

FX初心者が短期売買で利益をあげるコツとは?

FX初心者は短期売買で大きな損失を出すのでしない方がいい、という人もいるようですが、一概に言えないと思います。

確かに、スキャルピングなどのレバレッジを上げて高速でスキャルピングするのは、テクニックやちょっとしたコツが必要でFX初心者には難しいですが、デイトレードならば利益を上げていくことができると思います。

以下のような短期売買のコツをしっかりつかんで、やるべきことをきちんとやれば、利益は自然についてくるでしょう。

  • 短期売買で利益をあげるコツーその① 根拠のある損切りポイントを決める

FX初心者の頃は、エントリーには理由があっても、損切りに理由がない人が多いようです。結構、適当に損切りを決めていたり、損切り幅が広すぎたり狭すぎたり、短期売買だからすぐに決済するから必要ないと思っている人もいたりします。

でも、先に根拠のある損切りポイントを決めておくことで、損切りポイントからあまり遠いところでのエントリーはリスクが大きいと判断することができます。そういった場合、エントリーをしないという判断もできます。

  • 短期売買で利益をあげるコツーその② 途中でトレード計画を変更しない

買い(売り)エントリーをしようと計画していたのに、チャートを見ていたら、レートが上昇(下落)したので、思わず買い(売り)エントリーをするといったようなことはしないようにしましょう。途中でトレード計画を変更しないことは大事です。

自分が思った方向に相場が動かなかった時は、様子見するのも短期売買のコツです。

  • 短期売買で利益をあげるコツーその③ 時間を決める

短期売買なら、短期売買に徹することです。例えば、東京市場オープン時に持ったポジションはロンドン市場まで持ち越さない、とか、エントリーから決済までは4時間以内にする、とか、時間の区切りを決めるのも短期売買のコツのひとつです。

  • 短期売買で利益をあげるコツーその④ 損切り注文を絶対に動かさない

損切り注文を出していたにもかかわらず、レートが損切りに近くなってくると、思わず損切りポイントをずらしてしまったりした人いるんじゃないでしょうか?したことのない人がいたらあなたは立派な人です!

せっかくコツコツと利益を積み上げても、損切り注文をずらして大きな損失が出てしまうと、今までの努力が水の泡です。このことを「コツコツどかーん」と言います(笑)

今でも損切り注文をずらしている人がいたら、今日から絶対にしないと誓ってくださいね。もし、損切りにかかって、1週間ぐらい立ち直れないのであれば、許容出来ないほどのリスクをいつもさらしているという意味なので、損切りルールを見直した方がいいでしょう。

損切り注文にかかってしまっても、「これぐらいなら大丈夫」と言える損失額にしてください

  • 短期売買で利益をあげるコツーその⑤ 目標PIPSを決めない

「よし!コツコツ頑張って、毎日20PIPSゲットするぞ!」という目標設定をしてしまいがちですが、簡単なようで実は難しいので、FX初心者にはおすすめしません。

毎日20PIPSと決めてしまうと、チャートの形状があまりよくなくても、無理矢理エントリーしてしまうからです。

それから、エントリー後わずかに目標PIPSに届かなかった場合、「待ってれば上がる(下がる)だろう」と思って長々とポジションを持ち、結局、建値決済になってしまったりします。

利益が出た時は、良いトレードが出来た結果、つまり、ご褒美と考えるのがいいと思います。

  • 短期売買で利益をあげるコツーその⑥ 重要な経済指標前にはエントリーしない

短期売買なので、エントリーから損切りポイントまでそんなに広くないはずです。せいぜい20PIPSぐらいなはず。なのに、重要な経済指標の発表前にエントリーしてしまうと、経済指標の発表後に変動幅大きくなって、あっという間に損切りされることがあります。

エントリーする場合、経済指標発表後にレートが落ち着いてからエントリーするほうが無難です。

まとめ

FXにおいて、短期売買であっても長期足のチャート分析をすることは大変重要です。朝、トレード前に必ず日足チャート、4時間足チャート、1時間足チャートをチェックすることを忘れないようにしましょう。

5分足のチャートでトレードするのであれば、長期足のチャートの重要な節目を5分足チャートにマークしておけば、忘れないですよね。

そして、短期売買のコツさえ守っていけば、コツコツと利益を重ねていけるはずです!

スポンサーリンク