豪ドル円で勝ちたい人必見!豪ドル円トレード攻略法とレート推移

「コアラ」というかわいい愛称がついている豪ドル。豪ドル円を長期保有すると、以前ほどの高水準ではないものの、毎日スワップ金利が入ります。毎日、ちょっとしたお小遣いがもらえるみたいな感覚です。

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ここでは、豪ドル円のトレード攻略法や豪ドル円レートの推移など、豪ドル円トレードをするなら知っておきたい情報を満載してお届けします。

根強い人気の豪ドル円の特徴とは?

オーストラリアは、資源が豊富で自然に恵まれた南の大陸です。ひと昔前は、コアラのついたTシャツ姿のペアールックをしょっちゅう見かけ、日本人バンザイ、新婚さんバンザイって感じでした(笑)。

今は、それも中国人観光客へと変わってしまいましたが。

それでも日本人にとって馴染みのある国ということには変わりなく、豪ドル円は日本人トレーダーの間で人気のある通貨ペアです。

オーストラリアは、政治経済は安定している先進国でありながら、高い金利水準を保っていました。下図はオーストラリアの政策金利(キャッシュレート)の推移をグラフで表したものです。

1990年はなんと17.5%だったんですね!貯金があったらウハウハな時期ですね(笑)。1990年から下降を続けているキャッシュレートですが、それでも、2008年までは4%台から7%台の間で推移していました。この期間、豪ドル円を長期保有してスワップ金利を稼ぐトレーダーが多くいました。

残念ながら、現在(2017年5月現在)は過去最低の1.5%まで低下してしまい、スワップ金利の魅力も薄れてしまっています。それでも、豪ドル円を買いエントリーで入って保有していれば、多少のスワップ金利はつきます。

逆に、豪ドル円の場合、長期にわたって、売りポジションを持ち続けると、スワップ金利を毎日支払わなければいけないので注意が必要ですね。

豪ドルは資源国通貨ともいわれ、石炭、鉄鉱石などの資源を輸出しているので、豪ドル円レートは商品市況に影響をうけることもあります。豪ドル円のレート推移は、鉄鉱石と石炭の価格の推移と連動する傾向があります。

豪ドル円は、概して、トレンドが出にくい通貨ペアで、上下の幅の広いレンジ相場で推移する傾向があります。変動幅もドル円などの通貨ペアと比べても大きいことが特徴的です。

豪ドル円が下がる時は、急落する傾向があるので、買いエントリーをしている場合は、損切り注文をきちんと入れておく必要があります。

知っておきたい過去の豪ドル円レートの推移

過去の豪ドル円レートの推移を見ることで、今の豪ドル円の現状を把握することができます。

下図は、199年から2005年までの豪ドル円の週足チャートです。

1997年より前のチャートが表示できないのですが、1990年には豪ドル円レートは120円台という時期もありました。2000年には豪州経済が悪化したことから、55円台前半になったことも。

下図は2005年から2013年の豪ドル円の週足チャートです。

その後、景気対策や金融緩和などでオーストラリア経済はもちなおし、豪ドル円レートは上昇推移を続け、2007年に107円台の高値をつけました。しかし、2008年にはリーマンショックのあおりをうけ、豪ドル円レートは急落、市場最安値の54.96円を更新しました。

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下図は2013年から現在(2017年5月)までの豪ドル円の週足チャートです。

リーマンショック後、オーストラリアは他諸国と比べて早期利上げを行ったことから、豪ドル円レートは回復を見せ、上昇しました。しかし、ここ3,4年は豪ドル円は70円台から90円台の大きな幅のレンジ相場で推移しています。

現在(2017年5月18日現在)、豪ドル円は82円後半で推移しているので、レンジの真ん中辺りで推移しているんだということがわかります。

このように、過去の豪ドル円レートの推移をチャートで確認しておくと、今後、豪ドル円レートが100円以上になった時には、「今は豪ドル円は高値圏にいるんだな」と気がつくことができます。

逆に、豪ドル円レートが60円を割ってきたら、「今は豪ドル円は安値圏にいるので、長期保有の買いを考えてもいいかもしれない」といった計画も立てることができます。

東京市場の時間帯での豪ドル円攻略法とは?

豪ドル円は、オセアニア市場と東京市場の時間帯にも動きがある通貨ペアです。主婦の方や在宅でお仕事をしているなら、ドル円だけでなく豪ドル円もトレードできますね。

豪ドル円のデイトレをするなら、オーストラリアの経済指標発表後をねらって、短期売買をするのもおすすめです。

オーストラリアの経済指標の発表は、夏時間(10月第1日曜日から4月第1日曜日)には9時半、標準時間(夏時間以外)には10時半に発表されます。結果次第で、指標発表後に大きくレートが動くことがあります。

特に、雇用統計や小売売上高の指標などが注目されますが、その時の経済状況によって、市場は何に注目しているか?つまり、注目材料によっても変わってきます。

近年、オーストラリアは住宅バブルが懸念されているので、住宅関連の指標で悪い結果が出たら、豪ドルを売ろうと考えているトレーダーも多いようです。

そして、月初に発表される豪州政策金利も注目度が高く、デイトレチャンスになります。オーストラリア準備銀行(RBA)が、毎月第1火曜日(1月は発表なし)に夏時間には12時半、標準時間には13時半に、政策金利に変更があるかどうかを発表します。

例えば、「利下げがあるのでは?」と市場が期待しているところで、利下げが見送られると、豪ドル円が急騰したりします。

その他、オーストラリアの資源を買ってくれる中国の経済指標の結果次第では、豪ドル円のレートが影響を受けることがあります。午前中に発表されることが多いので、気をつけておくといいと思います。

豪ドル円レートはドル円(USDJPY)レートと豪ドルドル(AUDUSD)レートを掛け算して出される数値です。例えば、非常に大雑把ですが、ドル円が上昇し、豪ドルドルが同じぐらい下落した場合、レンジ推移になります。

そして、ドル円も豪ドルドルも上昇(下落)した場合、豪ドル円レートの上昇(下落)に非常に勢いがつき、絶好のトレードチャンスです。

というように、豪ドル円をトレードする時は、ドル円と豪ドルドルの推移にも注意を払ってトレードをすると、良い結果につながります。

シンプルにいきたいなら、ドルストレート、つまり豪ドルドル(AUDUSD)でトレードするのがいいでしょう。豪ドルドルであれば、円レートの推移を考えずに、豪ドルと米ドルのレートだけを考えてトレードできます。

豪ドル円はもちろん東京市場の時間帯だけでなく、ロンドン市場やニューヨーク市場の時間帯でも、ドル円などと同じように動きますので、夜間トレードもオッケーです。

まとめ

このように、過去の豪ドル円レートの推移をチャートで見てみると、新たな発見があります。たとえ、デイトレなどの短期売買をしていても、自分がどういう相場状況でトレードしているのかを把握しておくことは大事です。

テクニカル指標などでチャート分析をしている人の中には、経済状況や金利動向などのファンダメンタルな要素は完全スルーして、純粋にチャート分析だけでトレードしている人もいます。それは、トレードで勝ちつづける上で、重要なことに間違いありません。

わたしの場合、テクニカルをつかったチャート分析のみでトレード判断をしてますが、ファンダメンタルな情報は頭の片隅においているぐらいです。トレード判断の割合はテクニカル95%、ファンダメンタル5%ぐらいの感覚です。

それなら「ファンダメンタルなんてどうでもいいじゃん!」と思うかもしれませんが、FXトレードをすることは、通貨を通して世界の国々に触れることでもあります。

チャート分析だけをしているのも、ちょっと無味乾燥なので、その通貨の国の経済や政治、金融情勢などのファンダメンタルな要素も知っておくと、視野が広がってFXがより楽しくなるのではないでしょうか?

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