トレードルールに加えよう!レンジ相場には手を出さないルール

為替チャートを見ていると「毎日トレードしなくちゃ!」と思っていませんか?

毎日トレードしないと落ち着かなくて、「レンジ相場には手を出さない」と思っていてもトレードしてしまう人もいます。そんなことを繰り返していると、利益を吹き飛ばしてしまいます。

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ここでは、なぜレンジ相場には手を出さない方がいいのかを詳しく解説します。

トレンド相場かと思ったらレンジ相場?

ひとくちにレンジ相場といっても、見ている為替チャートの時間足によって、トレンド相場だったりレンジ相場だったりします。

例えば、下図ユーロドルの日足の為替チャートを見てみましょう。水色の部分は下落してトレンドが出ているので下降トレンド相場といえます。しかし、白い部分はローソク足がちょっと行ったり来たりしてますよね。

この白い部分をユーロドルの1時間足で見てみましょう。

下図のようにレンジ相場(黄色の部分)になっているのがわかります。1時間足でトレードしているFXトレーダーなら、このレンジ相場では手を出さないところですね。

下降トレンドなので、下に抜けるかと思ってしまうのですが、下図の為替チャートを見るとわかるように、レンジ相場を上にブレイクしてしまいました。

結局、この後、日足レベルではこの上昇は一時的な戻りであって、下降トレンド相場は継続することになるわけですが、このように、どの時間足で為替チャートを見ているかによって、相場状況が違ってくるので要注意です。

さて、このユーロドルですが、1時間足でレンジ相場の上限をブレイクしたからといって買いか?といえば、わたしならこの買いには手を出さないで様子見します。

なぜなら、大きな流れは下向き、つまり長い足(日足)のトレンドは下降トレンドなので、大きなトレンドには逆らわないようにトレードしたほうがリスクの低いトレードが出来るからです。レンジ相場からのブレイクであっても、基本、トレンドフォローを心がけてトレードしたほうがいいと思います。

FXをはじめて間もない頃は、レンジ相場をブレイクしたら、すぐにエントリーしたくなるものです。わたしも、やみくもにブレイクした方向にエントリーしてました。でも、今は「大きなトレンドと反対の方向にブレイクした時は手を出さない」というのをマイルールとして決めています。

レンジ相場には手をださないというルール決め

レンジ相場の上限で売り、下限で買いという逆張りトレードをしていくトレード方法もあります。スキャルピングのような、数PIPSをねらってトレードをしていくのであれば、レンジ相場でトレードするのもいいかもしれません。

ただ、かなりのスキルを要するので、FXトレードの初心者にはおすすめしません。何も。わざわざ難しい場面でトレードすることはないと思います。

もし、レンジ相場でもトレードを頻繁に行っていて、勝率が悪いようだったら、思い切って「レンジ相場には手を出さない」というルールを自分のトレードルールに加えてしまうのもひとつの方法です。

日足レベルでレンジ相場になっている時、時間足や分足の為替チャートでは「トレンドが出たかな?」と思う場面もあります。でも、結局、あまり値が伸びずに損切りになったり建値決済になったりして、時間の無駄になることが多いです。

エントリーをするということは、リスクをとるということなので、どちらかに動くかわからないようなレンジ相場では、手を出さないほうが無駄なトレードが省けて、損切りも少なくなると思います。

なので、レンジ相場では手を出さないというルールを決める場合には、「日足でレンジ相場になっている場合は手を出さない」というように明確にルールを決めた方がいいと思います。そうしないと、ルールがあいまいになって、後で自分のトレードを振り返ってみたときに、きちんとした検証が出来なくなってしまいます。

レンジブレイクまで休憩するのもトレード

「レンジ相場では手を出さない」とトレードルールを決めても、トレンド相場だと思いトレードをしていたらいつの間にかレンジ相場になっていたということは、残念ながらあります。そういう時は、すぐに損切りするなり、少ししか利益が出ていなくても、一旦退場しましょう。

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レンジ相場に入ってしまうと、この後、上に動くのか下に動くのかわからない状態です。そういう状況でエントリーしてしまうと、レンジを抜けるまで長い間じらされて、精神衛生上良くないうえにすごく疲れます。

加えて、レンジ相場では取り引きが薄くなり、ちょっとした売買で一時的に値が動いたりします。レンジの外に損切りポイントを置いてたとしても、ヒゲで刈られて損切りされたりします。

そういう意味でも、レンジ相場ではポジションは持ってないほうがいいと思います。とにかく、レンジ相場になったら、レンジの上限か下限のどちらかをブレイクするまで手を出さないようにしましょう。

こんな時は「休むも相場」と思って、下手なエントリーはせずに静観しましょう。レンジ相場が長く続けば長く続くほど、ブレイクした時は大きくブレイクするので、楽しみに我慢ですね。

どうしてもレンジ相場でトレードしたくなった時の対処法

例えば、ドル円をメインにトレードしているとします。そのドル円がレンジ相場になってしまった時、「レンジ相場では手を出さない」というトレードルールを一旦作ったら、そのルールは絶対に守らなくてはいけません。例外はナシです!

トレードルールを1度破ってしまうと、その後、2度目はいとも簡単に破ってしまうのです。(経験者です!笑)それに、例外を作ってしまうと、トレードを行った後の検証が出来なくなってしまいます。

でも、どうしてもトレードしたい場合は、思い切ってトレードする通貨ペアを変えてみるのも手です。もしトレンドの出ている通貨ペアがあったら、きちんとチャート分析をしてトレードしてみましょう。

ドル円はメインにトレードをしていても、常日頃、ユーロドル、ポンドドル、オーストラリアドルなどの通貨ペアをサブとして用意しておき、トレードをしなくても毎日簡単な分析をしておくといいと思います。

注意点として、全く見てない通貨ペアには手を出さないほうがいいですね。通貨によって動きのくせがあるので、レンジ相場を抜けてトレンドが出ている!と思って、いきなり手を出したら、負ける確率が高いです。

なので、為替チャートには通常トレードする通貨ペアだけでなく、サブの通貨ペアのチャートも表示して、なんとなくでもいいので、どんな動きをしているか見ておくのが大事だと思います。

ちなみには私はドルストレートが好きなので、ドル円、ユーロドル、ポンドドル、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、カナダドルの6通貨ペアを同時にスクリーンに表示しています。動きの相関関係なども見れるのでお勉強になりますよ。

まとめ

しばらくレンジ相場が続いたりすると、なんとなく手持ち無沙汰でトレードしてしまったりするのですが、経験上、だいたいいい結果は得られません。トレードチャンスは必ずくるので、それまでレンジ相場には手を出さないで、じっくりチャンスを待つのもトータルで利益をあげていくためのいい方法だと思います。

FXを始めたばかりの初心者にありがちなのは、通貨をひとつに絞って、その通貨の為替チャートだけを見てトレードすること。トレードをしなくてもいいので、ユーロやポンドがらみの通貨ペアの為替チャートは見ていた方がいいでしょう。

そうすれば、仮に自分がいつもトレードしている通貨ペアがレンジ相場に入ってしまっても、他のトレンドが出ている通貨に乗り換えてトレードすれば、フラストレーションもたまらないですね。

こちらの記事もご覧ください。 ⇒乗り換えOK!ドル円がレンジ相場な時は他の通貨ペアに注目!

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