FX初心者の頃は、テクニカル分析の勉強をしなくちゃ!と思っても、面倒くさく感じたり、いつの間にか効率の悪い勉強をしてしまったりします。
でも、初心者の時だからこそ、きちんとテクニカル分析の勉強をしておけば、結局はトレードで勝てる近道になると思います。
テクニカル分析を勉強するにあたって、気をつけたいことをあげてみました。
まず好きなテクニカル指標を選ぼう
テクニカル分析は、移動平均線、MACDやボリンジャーバンドなどのテクニカル指標を使って、チャート分析することです。結果、値動きの予測がつき、売買のシナリオ作りに役立つわけですね。
テクニカル指標には、トレンド系やオシレーター系や両方の特徴を持ち合わせているものなど、いろいろなテクニカル指標があります。どのテクニカル指標を使うかは、本当に人それぞれで、大雑把に言うと、好きなテクニカル指標を使ってテクニカル分析するのが一番だと思います。
まずは「自分がこれ!」と思ったテクニカル指標をピックアップして、基本的な使い方をきちんと勉強し、実際のチャートでテクニカル指標を使って、チャート分析をするのがいい勉強法です。個人的には3つぐらいのテクニカル指標に絞るといいと思います。
隣のテクニカル指標は青く見える?!
テクニカル分析に使うテクニカル指標は数多くありますが、どのテクニカル指標も強みと弱みがあります。残念ながら、万能なテクニカル指標はありません。もしあったら、地球人全員、うはうは大儲けですね。
それでも、FX初心者の頃は、「自分が選んだテクニカル指標より、もっといいテクニカル指標があるんじゃないか?」とか「自分が使っているテクニカル指標はダマシが多いからトレードがうまくいかないのでは?」なんて思ってしまうものです。
例えば、現在、テクニカル分析に移動平均線を使っているとします。どこかで、「MACDだけで、こんなに儲けたよ~」と聞き、移動平均線をチャートから消してMACDを使い始めます。
ところが、MACDも使いこなせていないうちに、今度は「一目均衡表は使える!」と聞きつけ、今度は一目均衡表を使い始めます。
そして、一目均衡表をしばらく使っていると、「ストキャスティクがおすすめ」と聞き、今度はストキャスティクといったように、ひとつのテクニカル分析を自分のものにする前に、次から次へとテクニカル分析を変えていってしまいます。
隣の芝生は青く見えるシンドロームですよね!これでは、いつまでたってもチャート分析がぶれまくりで、トレードが上達しません。
FX初心者の頃は、自分が正しいことをしているのか不安になるので、この気持ちはよくわかります。特に、初心者の頃はトレード見習い中なわけですから、トレードがうまくいったりいかなかったりが続くんですよね。
そうすると、「自分が選んだテクニカル指標は機能しないんじゃないか?」という疑いが膨らみ、他のテクニカル指標を勉強し始めてしまい、テクニカル指標巡りの遠い旅に出てしまいます。くれぐれも、「いつ帰ってこれるかはシランケド!」にならないように(笑)。
テクニカル分析を複雑にしない
もうひとつ、FX初心者の頃にやってしまいがちなのは、今、使っているテクニカル指標に、新しいテクニカル指標をどんどん追加していき、テクニカル分析が複雑になってしまうことです。
FXの勉強を進めるうちに、それぞれのテクニカル指標の強みと弱みがわかるようになり、トレンド系のテクニカル指標とオシレーター系のテクニカル指標を組み合わせて、足りない部分を他のテクニカル指標で補足しようとします。
もちろん、すべてのテクニカル指標には長所と短所があるので、それを他のテクニカル指標で補うのは悪いことではありません。ただ、あれもこれもと追加していると、いつの間にか、チャートがインジケーターだらけになってしまうことがあります。
例えば、チャートがこんな感じになっていたら、要注意かもしれないですね!
そうすると、テクニカル分析をする際に、複雑な分析になってしまいます。複雑な分析になると、トレード判断も難しいものになり、トレード検証にも時間がかかってしまいます。
わたしも初心者の頃は、「すべてのテクニカル指標を勉強して、一番使いやすそうなのを組み合わせたら、きっと勝ちトレーダーになれる」なんて、思っていたことがありました。
今、考えると夢見る夢子ちゃん状態だったと思いますが、FXを勉強している時は知識がないので、変なことを考えちゃうんですよね。
初心者の頃は、テクニカル分析を複雑にしたら、勝てるんじゃないかと思いがちですが、シンプルな分析でシンプルにトレードして利益を積み上げているトレーダーさんもたくさんいます。
テクニカル分析の勉強は毎日の積み重ね
テクニカル分析の勉強は、毎日、チャート分析をすることが一番の勉強法だと思います。トレードをする時に、テクニカル分析を全くしないでトレードをしてしまっては、せっかくテクニカル指標を勉強しても、知識だけあって使わないなら宝の持ち腐れです。
初心者の頃は、チャートを開いて相場が動いているのを見ると、チャート分析をする前に、飛び乗ってしまうことがあります。私もさんざん飛び乗りをして痛い目に合いました。飛び乗りが必ずしも悪いわけではありません。チャート分析をして、エントリーポイント、損切りポイント、利確ポイントがわかっていて、飛び乗るならそれほど問題ではありません。
問題なのは全くチャート分析をせずに、「あっ、ドル円上昇してる、買わないと置いていかれる、ポチっ!(クリック音)」ですよね。この行為がいったんクセになると、なかなか治らないので要注意です。私はこの悪癖を克服するのに2年ぐらいかかりました(涙)。
ひたすら毎日、チャートのテクニカル分析を自分が勉強した方法でやってみて、エントリーポイント、損切ポイント、利確ポイントを導き出し、結果、自分が書いたシナリオと実際に動いたチャートを照らし合わせてどうだったかを検証していけば、トレードは必ず少しずつでも上達すると思います。
まとめ
FX初心者の頃は、テクニカル分析の重要性が理解できないのも無理はありません。ただ、何も勉強もせずにトレードを始めてしまうと、トレードに変なクセがついたりしてしまいます。もし、あまりテクニカル分析をしないでトレードを始めてしまっている人がいたら、トレードはお休みにして、先にテクニカル分析の勉強をしてみることをおすすめします。
最初は、時間がかかり面倒に思えると思いますが、きちんとテクニカル分析をしてトレードに臨めば、無駄なトレードをしなくなり、損失も減らすことができるので、結局は利益を積み上げていける早道になります。
少しわかってくると、チャートを見るのが楽しくなってチャートオタクになるかも?
こちらもご覧ください。⇒FX初心者におすすめ!シンプルで使いやすいテクニカル分析とは?
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