そうだったのかポンドドル!過去の推移から未来が見えてくる?

超長期の為替チャートをじっくり眺めてみたことはありますか?そのような時間はなかなか取れないものですが、FXを始めたばかりであれば、一度、超長期足チャートで為替相場の推移をチェックしてみることをおすすめします。

ここでは、ポンドドルのチャートを実例にして、過去の推移から学び、今後のトレードに活かせるポイントをみていきます。

ポンドドルの推移を戦後から見てみると・・・

私が使っているFXのチャート機能だと、1994年より以前の為替相場の推移がわからないので、Googleで調べてみました。そしたら、1945年から2016年10月までのポンドドルの推移(大雑把ではありますが)が、わかる為替チャート発見しました!

出所:An American Encylopedia http://www.miketodd.net/encyc/dollhist-graph2.htm

実は、私はポンドドルの推移をこんなに長期に見たのは初めてで、昔は固定相場制の時代があったことさえも、すっかり忘れていました。

固定相場制とは、為替相場の動きを、ある程度固定してしまう制度のことです。先進国では、経済規模が大きいので、国内の景気サイクルに応じて金融政策を行わなければいけません。よって、固定相場制は、先進国にとっては適切ではない制度です。

1973年から変動相場制に移行した後、ポンドドルは1976年後半まで下落し続け、1.65の安値を一旦つけています。その後、ポンドドルは上昇に転じ、1980年には2.4の高値をつけました。

1981年から、再びポンドドルは下落し始め、1985年には過去最安値の1.036レベルまで値を下げました。このポンドドルの過去最安値1.036は非常に大事なので、チャートに水平線を目立つ色で引いておくと忘れなくていいと思います。

ポンドドルはこの過去最安値をつけた後、反転上昇し、1990年には1.95台をつけました。その後、上げ下げの激しい推移が続き、1993年から1996年は、1.5から1.6のレンジ相場になりました。

結局、ポンドドルは、1996年に、レンジの上限を抜けたものの、1997年から1999年の間は、1.6から1.7の間のレンジ相場となりました。

現在のポンドドルは超長期では安値圏で推移

ここからは、私が使っているFXのチャートで説明しますね。

下図のポンドドルの月足チャートは、1994年5月1日から2017年5月までの推移を表しています。月足なので、ローソク足一本が、その月の値動きになります。(注:このチャートは、5月26日現在なので、5月のローソク足はまだ確定していません。)

この23年間あまりのポンドドルの推移を、おおまかに3つのゾーンに区切ってみました。水色で示した部分は、ポンドドルが高値圏で推移しているゾーン、ピンクで示した部分は平均的な推移をしているゾーン、黄色で示した部分はのゾーンは安値圏で推移しているゾーンと考えることができます。

現在のポンドドルの位置は、黄色のゾーン、つまり安値圏で推移しているわけです。そしてローソク足は、全ての移動平均線のかなり下に位置していて、下落のスピードが非常に速かったことを物語っています。

このポンドドルの急落は、2016年6月24日に英国のEU離脱が国民投票で決まったことで起きました。この時、ポンドドルは1.1986まで暴落し、1985年の過去最安値1.036レベルをうかがう動きとなりました。

結局、現時点(2017年5月26日)では、このレベルには到達していませんが、ポンド安ドル高で推移している状況です。

週足レベルではポンドドルは底打ちか?

今度は、ポンドドルの推移を週足レベルで見てましょう。下図は、2014年1月から2017年5月26日現在までのチャートです。

ピンクの線は、月足レベルの節目ラインで、オレンジの線が週足レベルの節目ラインです。

ポンドドルは、2016年10月7日につけた1.2025レベル(最初の水色の丸)で反転上昇、2017年1月16日に1.2025を割り込み1.1986(2つ目の水色の丸)の安値をつけるも、再び反転上昇。3度目の下値トライ(3つ目の水色の丸)も、サポートラインに届くことなく反転上昇しました。

3度下値トライをしてもサポートラインを抜けることがなかったので、ここは底値をつけたとみていいのではないでしょうか?

その後、ポンドドルは、2本の移動平均線を上回り、1.2774レベルのレジスタンスライン(オレンジの線)も突破し推移しています。

日足レベルでポンドドルは上昇トレンド相場へ移行中

次はポンドドルの日足チャートで見てみましょう。

月足チャートと週足チャートの節目ラインに追加して、日足レベルの節目ラインを水色で引いてあります。

ポンドドルは、日足レベルではレンジ相場の上限、1.2774レベルを抜けてきて、上昇トレンド相場に移行中といった感じですね。現在、ポンドドルは上値が重くなってきて反落してきているので、どこのサポートラインでレートが支えられるのかに注目です。

今後、週足チャートの節目ライン1.2774(太赤線①)で支えられるのか、ポンドドルなので少し深く下押しをして②のサポートラインで支えられ上昇していくのか、もしくは③のサポートラインで支えられ上昇していくの?この辺りを、買いエントリーをするなら短期チャートを見ながら、タイミングをはかりたいところです。

ただ、サポートライン③を完全に下抜けてしまうと、日足レベルでダウ理論上の上昇トレンドが崩壊し、目線が下方向になってしまうので、気をつけたいところですね。

今後、ポンドドルが運良く(笑)押し目を形成して上昇してくれたなら、最終的な利確ポイントは、月足チャートの節目ライン(ピンク)の1.3490レベルでしょうか?

ポンドドルがこのラインまで上昇すると、月足と週足チャートの移動平均線が上から降りてきてレジスタンスの役目を果たすことが考えられます。そうなると、月足と週足チャートの移動平均平均線、そして月足チャートの節目ラインと、長期足チャートで3つの強力な節目(レジスタンス)が集中することになります。

そう考えると、ポンドドルが期待通りに上昇しても、欲張らずに1.3940辺りで利確するのが得策だと思います。

このように、チャートを分析しながら、今後のトレードのシナリオを考える時、ひとつしてはいけないことがあります。

それは、相場を当てようとすること!

相場には「絶対」はありませんので、「絶対に上昇する」とか「絶対に下落する」ということはありません。それがわかれば、超能力者か神様ですね!なので、必ず、複数のシナリオ考える必要があります。

このポンドドルのトレードシナリオも、上方向、下方向、もしくは横ばいのシナリオを立てておくと、相場がどのように動いても慌てることなく、落ち着いたトレードができるはずです。どのシナリオになるかは、相場次第なので、そのシナリオにそってトレードしていければオッケーです!

まとめ

毎日、時間足や分足のチャートでばかりで、為替レートの推移を追っかけていると、大局が見えなくなり、目先のレートの動きばかりにとらわれてしまいます。「木を見て森を見ず」では、根拠のある裏づけに基づいたトレード計画やシナリオも立てられません。

デイトレなどの短期売買であっても、大局をとらえていることで、自信をもってポジションを持つことができるようになると思います。

今回はポンドドルでチャート検証をしてみましたが、他の通貨ペアでも同じようま方法で検証してみると、いろんな発見があって面白いと思います。

この検証をすれば、今後のトレード計画やシナリオ作りに役立つこと間違いなしです!その際に、3つぐらいの複数のトレードシナリオを用意しておくと、相場が動いた時に機動的にトレードできるようになります。

こちらの記事もご覧ください。 ⇒プロの為替トレーダーが好む「ポンドドル」の落とし穴とは?