FX初心者がレンジ相場でもナンピンをしてはいけない理由とは

今までにナンピンで大損したことはありませんか?レンジ相場などでナンピンをしているトレーダーも沢山いますが、FX初心者が手を出してもいいトレード手法なのでしょうか?プロのトレーダーさんのFX教材では「ナンピンは絶対してはいけない」と教えているものが多いです。

ここではFX初心者がナンピンをしてはいけない理由を解説します。

ナンピンのメリットとデメリットは?

ナンピンとは、為替相場が上昇したり下落したりした時に、新規のポジションを持って、取得平均単価を下げるトレード手法のことをいいます。一般的に、為替相場はレンジ相場の時が多いので、ナンピンをトレード手法としているFXトレーダーがいるのです。

例えば、買いポジションを持っていたとします。その後、下図のイメージチャートのように、意に反して、為替レートは買ったレートより下がりました。その下がったところで買いポジションを増やすわけです。さらに、レートが下がったら、また買いポジションを増やす、というように下がったら買い続けるトレード方法です。

逆に、下図のように為替相場が下落しているときに、売りポジションを持っていたら、レートが上昇してしまったとします。その場合、さらに売りポジションを追加します。更に上昇したら、また売りポジションを増やすのです。

このナンピンのトレード方法にはメリットとデメリットがあります。

  • メリット

ナンピンの買い増し(あるいは売り増し)をした後に、相場が思い通りに反転してくれれば利益が早く出ることになります。例えば、ドル円を100円で買い、99円で買い、98円で買った後に、100円に値が戻ったら、損はせず利益が出るわけですね。レンジ相場で推移している場合、戦略的にナンピンを行えば、優位なトレードができる場合もあります

  • デメリット

買い増し(あるいは売り増し)は、トレンドと逆方向にトレードするので、相場が反転しなかった場合、大損失を被ることがあります。レンジ相場はいつかはブレイクするので、何も考えずにナンピンを続けていると、想定していたレートで反転せず、レンジをブレイクする時がきます。

そんな場合には、予想以上に大きな損失が出てしまい、あまりの損失の大きさに、損切りが出来ず塩漬けポジションを抱えることもあります。含み損のポジションを長く持ち続けるのは、精神的にとても苦痛です。含み損を抱えているということは、常にストレスがかかっている状態なので、毎日のトレードにもマイナスです。

FXを勉強し始めた頃、FXの教材を何種類か購入したのですが、どの教材でも「ナンピンは絶対にしてはいけない」と教えていました。特にFXを習い始めた初心者が、いきなり無計画にナンピンをすると、資金を全て失ってしまい、取り返しのつかないことになることもありますので要注意です。

絶対にしてはいけないナンピン!地獄のナンピンあるある劇場

「今日はドル円が上がる!上昇トレンド相場だわ!」と勢いよく、買いポジションを持ったソフィアさん。ドル円を115円で買いました。なのに、予想に反して、ドル円は114円80銭まで下落。「きっとここで反転するわよ!」と思い、ナンピンの買い増しを114円80銭でしました。その後、114円90銭にいったん戻したので、収支がプラスマイナスゼロに。

しかし、危機は去っていなかったのです。ほっとしたのもつかの間、ドル円は114円60銭に!2つの買いポジションが含み損を抱える状態に。青くなったソフィアさん、ここは「えい!」っと114円60銭で買い増しました。とりあえず、損を出したくないという気持ちで、「反転してくれれば、収支がプラスマイナスゼロになる。そしたら、ポジションを決済しよう」と考えました。

祈るような気持ちで手に汗を握りながら、チャートの前にへばりつくソフィアさん。しかし、ドル円は、どんどん下がり続け、114円20銭に。これ以上の損失に耐えられなくなったソフィアさんは、全てのポジションの損切りをしました。メンタル崩壊、反省しまくるソフィアさんでした。

自分が思っていた方向に相場が動かなかった時は即損切りしましょう。自分が思っている方向に相場が動かなかったということは、そもそも自分の分析が最初から間違っていたことを意味します。無計画なナンピンほど、結果が悲惨なものになります。

ソフィアさんのようになってはいけません。破産しますから!

FXトレード初心者がレンジ相場の時でもナンピンしてはいけない理由

トレンドが顕著に出ているトレンド相場や先程のソフィアさんの例のような感情に走った無計画なナンピンは絶対にしてはいけません。

では、よく言われるレンジ相場でのナンピンはどうでしょう?

まず、どこがレンジ相場になっているのかをきちんと見極めないといけません。今、ドル円がレンジ相場だと判断したら、そのレンジ相場は日足チャートでのレンジ相場なのか、4時間足でのレンジ相場なのか、それとも1時間足のレンジ相場なのかが、はっきり説明できないといけないですね。FXトレード初心者は、レンジ相場といっても、明確な理由をもたずに、なんとなくレンジ相場だと考えてしまうことがあります。

次に、そのレンジ相場のレジスタンスラインとサポートラインも明確にしておかないといけません。そのレジスタンスラインとサポートラインの信用度の高さもわかっていないといけません。FXトレード初心者には、市場参加者が注目しているレジスタンスラインやサポートラインを見極められず、違うところにラインを引いてる場合もあるでしょう。

それから、ナンピンというのは自分が想定していなかった方向に動いた場合に行うトレード手法なので、例えば、自分が買いポジションを持った時点で、相場が下がった場合にはどこでナンピンの買い増しをするのか、そして、どこまでナンピンの買いポジションをホールドするのかということをあらかじめ決めておかなくてはいけません。

さらに、資金に余裕があるかどうかも考えなくてはいけません。トレンドに逆行して、ポジションを積み上げていくので、含み損が大きくなります。その時に、資金に余裕がなかったら耐えることができません。

そして、自分が決めたレンジ相場をブレイクしてしまったら、そこで試合終了になります。その時に、資金の半分がなくなってしまうほど、ナンピンのポジションを抱えていたら、それはもはやトレードではなくギャンブルになってしまいます。

というように、FXトレード初心者がナンピンをするには、レンジ相場であっても様々なことを判断をして、戦略を立てる必要があり、難易度もリスクも高く、あまりおすすめできる方法ではないと思います。

まずは、根拠のあるところでエントリーして、根拠のあるところで利確し、トレンド相場できちんと勝てるようになることが先決だと思います。それが出来るようになったら、レンジ相場を見極めて、ナンピンに挑戦してみるのもいいかもしれません。

まとめ

ナンピンというのは、トレード手法の中でも難しい方法なので、FXトレード初心者はレンジ相場であっても、簡単に手をだすものではない、ということがおわかりいただけたと思います。

「下手なナンピンすかんぴん」という投資格言があるように、FXトレード初心者が無計画にナンピンすると大損失を出してしまうことがあるので、多くのプロのトレーダさんが出されている教材でもナンピンはしてはいけないと言ってるわけです。

ただ、為替相場に慣れてきて、トレードで安定的に勝てるようになり、資金的にも余裕が出てきたら、レンジ相場の場面でナンピンに挑戦してみてもいいと思います。

その時は、レンジ相場のどこでナンピンを行うのか、何回行うか、ポジション数はどのように管理するのかといった、ナンピンのトレードルールを作り、ナンピンをする時には必ず自分のトレードルールを守ることが大事だと思います。

こちらの記事もご覧ください。 ⇒レンジ相場VSトレンド相場!両建てが有効なのはどっち?

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