ロスカットと損切りの違いは?レンジ相場での損切りの決め方

「損切りを制するものはFXを制する?!」と言う人がいるぐらい、損切りの重要性は計り知れません。ロスカット、損切り、ストップロス・・・、損失が確定されるという、あまり聞きたくない言葉かもしれませんが、ここはしっかり押さえておきましょう。

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そして、レンジ相場ではどのように損切りラインを決めたらいいかも詳しく解説します。

「ロスカット」はFX業者による強制的な損切り決済

損失を確定するために使われる言葉として、ロスカット、損切り、ストップロスがあります。

ロスカットは、FX業者が証拠金不足を理由に、強制的に決済を行うことです。

なんとなく非情に聞こえますが、ロスカットはFX業者がトレーダーの大事な資金(証拠金)を守るために不可欠なシステムともいえます。

例えば、トレーダーが保有しているポジションの損失が拡大している時、証拠金に対してある一定の割合まで損失が膨れ上がってしまうと、FX業者が強制的に損切りの決済をするのです。

トレーダーが損切り注文を出していなくても、代わりに損失を確定してくれるのです。余計なお世話ではありません(笑)。

ロスカットがなかったら、資金が全部なくなるどころか資金以上に損失が膨らんで、マイナスなんてことになりかねません。資金がなくなるどころか借金まで背負うなんて怖すぎですよね。

よくネットでは、為替の暴落などが起きると、「ロスカットにあい、強制退場させられた。証拠金がゼロに!」なんて怖い話が出たりします。

中には、本当か嘘かわからないですが、自殺者が増えたなんていう都市伝説まがいの噂も飛び出したりします。

なので、とにかくロスカットにあわないことが、FXトレードの世界で生き残る方法です。

損切り注文はロスカットを防ぐ盾

では、ロスカットに合わないためにはどうすればいいでしょうか?

ここで、損切り(ストップロス)の登場です!損切りは、自分の大事な財産である証拠金を消失させないよう、つまり、ロスカットに合わないようにするために、予め自分で損を限定し確定することです。

エントリーをした直後に、「ここまでレートが下がったら(上がったら)、自分のトレード計画は間違っていたので損切りをしよう」と予めオーダーを入れて、損を確定しておきます。

このことを「損切り注文を入れる」とか「ストップロス注文を入れる」といいます。これで、ロスカットされる前に自分で損失を確定できますね。

しかし、このロスカットという言葉、ネット上ではストップロスつまり損切りという意味でも使っているようです。確かに、ロス(損)をカット(切る)という意味なので、ちょっと混同されて使われているようです。

単に、損切りをしたときに、「ロスカットした」と言っても、意味は理解できるので100%間違いともいえませんが、正確な表現は損切りもしくはストップロスだと思います。

MT4のトレードプラットフォームでも、損切り注文はStop Loss(ストップロス)と表現していて、ロスカットという言葉は使っていません。

そう考えると、損切りを表現する時は、「ロスカット」ではなく「ストップロス」のほうがより正確な表現だと思います。

レンジ相場でカモられる?

方向感のないレンジ相場は、FX初心者にとっては難しい相場ですね。例えレンジ相場だとわかっていても、ちょっとレンジを越えたところにおいていた損切りに引っかかり、あえなくトレード終了。

その後、ローソク足がヒゲだけ伸ばしてまた反転すると、本当に頭にきます。今でもそういうことはあります(苦笑)。

「わたしの損切りラインをみんな見ていて、わざと損切りさせたんでしょー!」

実は、これって意外にあたってるんです。

というのも、レンジ相場で推移していることが誰の目にも明らかであれば、レンジの外にみんな損切りポイントを置いていることは、自分でも知っています。自分でも知っていることは、みんなも知っているんですね

特に、ヘッジファンドなどの海外トレーダーは損切り刈りの名人(?)で、わざと損切り注文のありそうなところを狙って、大口の注文を入れてくるといわれています。みんなの損切り注文でレートがさらに動いたところで利益を得てほくそ笑んでいる!

こういう動きは、各市場のオープン時に、多く見られる傾向にあります。特に、欧州市場やニューヨーク市場オープン時は、値動きが荒くなり大きなヒゲを伸ばすことがあります。FX初心者は特にカモられやすいので気をつけましょうね。

レンジ相場での損切りの決め方

通常、レンジ相場での損切りポイントは、買いであればサポートラインのちょっと下に置き、売りであればレジスタンスラインのちょっと上に置きましょう、というのがよく言われる損切りの決め方ですね。

確かに、これでいいとは思うのですが、この「ちょっと上」と「ちょっと下」の「ちょっと」って何?って思いませんか?「ちょっと」って2PIP?、5PIPS?、それとも10PIPS??

わからないですよね??

実はレンジ相場に限らず、損切りはFXトレードにおいて永遠のテーマであり悩みであり、考え方も様々でどれが正解というものはありません

損切りは固定値にしたほうがいい、とか、相場状況に応じて変動にしたほうがいい、とか、いろんな考え方があります。

わたしの経験からくる個人的な意見ですが、どんな状況であっても20PIPS以上の損を許容するのはダメージが大きいと感じます。

特に、FX初心者の頃は、利益獲得よりもむしろ自分の口座資金を減らさないことに注力した方が、最終的に、長くトレードの世界で生き残っていけるのです。

レンジ相場の損切りポイントに話を戻しますが、買いで入った場合、サポートライン付近でエントリーするわけですから、エントリーから20PIPS下に損切り注文を出せば、一時的にレートが動いても、刈られる心配は少ないと思います。

もし20PIPS以上レートが動いて損切りされたら、相場はもはやレンジ相場ではなくなっている可能性もありますので、未練を残さず損切りしてしまいましょう。

損切りを20PIPSに決めた場合は、自分のトレード計画では利益は少なくとも20PIPS以上とれるような相場でないとエントリーすべきではありません。10PIPSぐらいしか取れないような相場であったら、損小利大にならないですよね。

実際のチャートでレンジ相場の損切りポイントとエントリーポイントを見てみよう!

下図はユーロドル1時間足の為替チャートです。

ユーロドルは下降相場を続けていましたが、中段保ち合いのレンジ相場になり、また下降し始めています。

上にレジスタンスラインを一本引きました。この場合、下降トレンドの途中なので、レンジ相場であってもリスクの低いエントリー、つまり必ず売りから入ります

水色の丸部分が売りエントリーチャンスですね。ちなみにレジスタンスラインから、10PIPS上と20PIPS上に赤点線でライン、そして、レジスタンスラインから5PIPS下に青点線ラインを引いてあります。

売りエントリーの時、レジスタンスラインで反転したことを確認して、レジスタンスラインから5PIPS 下でエントリーして、損切りを15PIPSにしても、損切りに引っかからないことがわかると思います。

補足ですが、サポートラインを追加して引いてるのは、少しずつ下方向へのレンジ幅が広がっていることを意味します。このことから、下への圧力が強いことが読み取れます。

この水色のエントリーの部分を5分足のチャートで、もう少し細かく見てみましょう。

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先程の1時間足のチャートの最初の水色の丸の部分です。

レジスタンラインにわずか届かず反転、ローソク足が陰線を引いたので、2本目の陰線で売りエントリーがいいのではないでしょうか?そうすれば、レジスタンスラインから5PIPSのところでエントリー、損切りも15-20PIPSにしておけばいいでしょう。

20日移動平均線(赤線)の上でのエントリーになりますが、ローソク足がレジスタンスラインに到達しなかったので、上への勢いは強くないと考えます。

下のサポートラインまで25PIPSほどあるので、少し手前で利確しても20PIPSぐらい取れそうですね。

次は1時間足のチャートの2番目の水色丸の部分を5分足チャートで見てみましょう。

ここはレジスタンスラインをローソク足が抜けていますね。こういうところで入れる人もいるようですが、わたしはチキンなのでできません(笑)。

チキントレーダーの場合、ローソク足がレジスタンラインの下に戻ってきたところで売りエントリーをします。

その後、なかなかレートが下がらず嫌な場面が続きますが、損切りポイントはエントリーから15PIPSだったとしても、損切りにならずにすんでいますね。そして、サポートライン手前で決済をします。

次に、1時間足チャート1番最後の水色丸のところを5分足チャートで見てみます。

ここでは、ローソク足がレジスタンスラインでぴったり押さえられていますね。その次のローソク足で売りエントリーをするか、あるいは20日移動平均線の上にローソク足が位置しているので、心配な人は見送ってもいいと思います。

自分のトレード方法に合わないのであれば、エントリーしないというのも立派なトレード判断です。

次のオレンジ丸では、レジスタンスラインをわずかブレイクし反転下落して、さらに20日移動平均線の下にローソク足が位置したところで、売りエントリーでもいいですよね。

いずれの場合も、損切りを15PIPSから20PIPSにしていても、損切りされることはありません。

今までのチャートを見て、決済ポイントを下に下げたら、もう少し利益が取れるのでは?と思ったかもしれませんが、それはすでに出来上がったチャートを見てのことで、結果論にすぎません。

実際にチャートが動いている時には、次にどのようにレートが動くかは予想はできても誰にもわかりません。あくまで、レンジ相場でのトレードとして捕らえているのであれば、最初に引いたサポートライン手前でしっかり利益を確保していくのが堅実なトレード方法であると思います。

とはいえ、トレードに正しいも間違いもなく、最終的に利益が出ればいいのですけどね!

まとめ

FX初心者はロスカットに合わないために、しっかりと損切りルールをつくっておく必要があります。特に、レンジ相場では、レンジを抜けると大きく動くことがあるので、損切り注文を必ず入れておくことをおすすめします。

損切りの考え方はいろいろありますので、まだ損切りルールをもっていない人がいたら、この機会に自分にあった損切りの仕方を考えてみてくださいね。

こちらの記事もご覧ください。 ⇒レンジ相場で損切り貧乏にならないトレード手法

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