乗り換えOK!ドル円がレンジ相場な時は他の通貨ペアに注目!

日本人トレーダーであれば、親しみのあるドル円の通貨ペアをメインにトレードしている人も多いでしょう。でも、どの通貨ペアであれ、レンジ相場での推移になってしまうこともあります。そんな時、ドル円で無理してトレードせずに、他の通貨ペアにも目を向けましょう。

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ここでは様々な通貨ペアについての特徴やトレード方法について解説します。

FX初心者が最低限知っておくべき通貨ペアの特徴

通貨ペアによって、ちょっとした値動きの特徴やレンジ相場になりやすい時間帯などがあります。以下は、FXトレード初心者が知っておくと、トレードに役に立つ通貨ペアの特徴です。今まで為替チャートを眺め続けた経験からの個人的意見も入っています!

  • ドル円

世界3大通貨であるドル円は、取引量もFX通貨ペアの中で2番目に多く、相場の情報も豊富なことから、日本人トレーダーに人気です。ドル円は、あまり他の通貨ペアの動きに引きずられないで、独自の材料で動くことが多いように思います。

レンジ相場になりやすい通貨ペアなので、デイトレやスキャルで数PIPSから数十PIPSねらうのには適していると思います。ボラティリティ(変動幅)も激しくないので、損切りになる確率も低く、スイングもねらっていけるでしょう。

チャートの形も素直な教科書どおりの形が多いような気がします。そういう意味でも、FXトレード初心者向けの通貨ペアだと思います。

  • ユーロドル

東京市場の時間帯はレンジ相場になることが多いですが、ロンドン市場がオープンするとトレンドが出る通貨ペアです。ユーロも米ドルも取引量が大変多いので、レンジ相場になることが多いですが、一旦、レンジ相場を抜けると長期にわたってトレンド相場が続くこともあります。

ドル円と逆相関になることも多い通貨ペアです。例えば、ドル円が買われた時は、ユーロドルは売られる傾向があります。

2014年4月から続いた下降トレンドは1年ほど続きました。2015年3月から現在(2016年3月)までは、大きな流れで見るとレンジ相場といえます。

  • ポンドドル

ユーロドルと同じく東京市場の時間帯はレンジ相場になることが多いですが、欧州の時間帯になると動き始めます。ただ、欧州の早朝の時間帯は、「だまし」も多くボラティリティも高くなるので、FXトレード初心者には、ちょっと難易度の高い通貨ペアだと思います。

短い時間で勢いよく動く通貨ペアなので、数分から数時間でトレードして利益をあげるトレーダーも多く、プロの投資家やトレーダーには人気があります。レンジ相場になった時は、レンジ幅が大変広くなることが多いので、スキャルピングなどの短期売買で利益がとれるのも魅力的です。

動きが激しいので稼げるイメージがありますが、FXトレード初心者は、デモトレードで練習して勝てるようになってから、実際のトレードをすることをおすすめします。ちなみに、わたしは何度もポンドドルに泣かされました(笑)。

  • 豪ドルドル

東京市場がオープンする前に、シドニー市場がオープンするので、朝一から動くこともあります。午前中に発表される豪州経済指標の発表の結果次第で大きく動くこともあります。毎月、第一火曜日の午後には豪州金利政策発表があり、金利政策によって、大きくトレンドが出ることもあります。

豪ドルドルがレンジ相場からトレンド相場に移行したら、すぐに飛び乗るのではなく、戻り売りや押し目買いを待つのがいいと思います。この通貨ペアの動きの特徴として、戻りや押しが他の通貨ペアより深い傾向があるので、動いている真っ最中にあわててポジションを取ると、戻りや押しで損切りになってしまいます

  • ニュージーランドドルドル

豪ドルドルと似たような値動き(豪ドルドルと相関関係が高い)をすることが多い通貨ペアです。通常、ニュージーランドはオーストラリアよりも金利を高めに設定しているので、スワップ金利をねらう投資家も多いです。

早朝にニュージーランドの政策金利発表や経済指標の発表があるので、他の通貨ペアは大人しい中、ニュージーランドドルドルだけ早朝から動いていることがあります。

 

  • ドルカナダドル

ドルカナダドルの通貨ペアは、ニューヨーク市場の時間帯にトレンドが出ることが多いようです。カナダの経済指標の発表も、ニューヨーク時間の朝(日本時間では夜の時間帯)に行われます。東京市場や欧州の時間帯ではレンジ相場に終始していることが多いです。

あまりなじみのない通貨ペアではありますが、レンジ相場の時はわかりにく意味不明の動きをするので、日足でトレンドが出ている時や綺麗なチャートパターンが出た時だけトレードするといったような、メリハリをつけたトレードをしてみるといいのではないでしょうか。

今、為替市場参加者が注目している通貨ペアは何?

毎日の市場の材料によって、為替市場参加者が注目する通貨ペアは変化します。注目されていない通貨ペアはおのずとレンジ相場になります。

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過去の例をあげると、2014年10月には黒田バズーカといわれる追加緩和が決定され、ドル円が大きく上昇しました。この時のマーケットの主役はドル円でしたね。大きく儲けたトレーダーも多くいたと思います。

2015年はギリシャのユーロ圏離脱懸念が材料視され、ユーロがらみの通貨ペアが下落しました。市場参加者の注目通貨はユーロでしたね。

2016年の6月は、英国のEU離脱問題が注目され、国民投票で決定する前はポンド高になり、EU離脱決定後は急落しました。

このように、その時々によって、政治や経済的背景、金融政策、ニュースやイベントなどによって、市場参加者に注目される通貨は変化するので、今、どの通貨がホットなのかを見極めることもトレードをする上で大事な要素です。

その時の市場の材料は何か、市場参加者はどの材料に注目しているのかを常に読み取るように心がけ、臨機応変に通貨ペアを選択してトレードできれば、大きな利益を獲得できるでしょう

クロス円よりドルストレートの通貨ペアが個人的にはおすすめ!

日本人だとどうしても、ドル円やクロス円になじみがあり、円がらみの通貨ペアでトレードする傾向がありますが、必ずしも、クロス円でトレードしなくてはいけないということはありません。

クロス円の通貨ペアで成績が良いのなら、変える必要はないかもしれませんが、もし良くないのであれば、ドルストレートの通貨ペアに変えてみてはどうでしょうか?クロス円でのトレードでは勝てずに、ドルストレートの通貨ペアに変えたら、勝てるようになったという話はよく聞きます。

わたしは、ドルストレートの通貨ペアのみでクロス円はトレードしません。理由は、クロス円の値動きは、ドルストレート程シンプルではないと考えるからです。例えば、豪ドル円の為替レートだと、「ドル円の為替レート掛ける豪ドルドル」と掛け算で為替レートが換算されます。ということは、ドル円と豪ドルドルの値動きを見ていなくてはいけません。だったら、豪ドルドルでトレードしたほうがややこしくないよね、と思うわけです。

というわけで、スクリーンのひとつは下図のように6通貨ペアの1時間足の為替チャートを常に表示しています。そうするれば、どの通貨ペアがトレンド相場か?どの通貨がレンジ相場か?が一目瞭然です。でも、1時間足のチャートだけを見てるわけではなく、毎朝、日足、4時間足、1時間足、30分足、15分足、5分足はひと通り見ておきます。もし時間があって前もってチャート分析が出来なかった場合、その見れなかった通貨ペアはもし動きが出たとしてもトレードしません。

おすすめ通貨ペアは、ユーロドル(EURUSD)、ポンドドル(GBPUSD)、豪ドルドル(AUDUSD)、ニュージーランドドルドル(NZDUSD)、ドルカナダドル(USDCAD)ぐらいでしょうか?これにドル円を加えて、6通貨ペアも見ていれば、ドル円がレンジ相場になっても、後の通貨ペアのどれかはトレンドが出ていて、トレードできるぐらいの値動きはあります。

加えて、ドル円とドルストレートの通貨ペアは、クロス円に比べて相関関係が低いのも魅力的です。どうしても、クロス円がらみだと、円の動きに引きづられることが多いです。でも、ドルストレートなら、ドル円と違った動きをすることも多いです。例えば、ドル円がレンジ相場になっても、ボンドドルはトレンド相場だったりします。ということは、ドルストレートの通貨ペアを見ていれば、それだけトレードチャンスが広がるわけですね。

まとめ

ドル円だけでトレードしているようだったら、他の通貨ペアにも目を向けてみましょう。特に、レンジ相場に入ってしまった場合、無理にトレードせずに、トレンドが出ている通貨ペアに乗り換えて、トレードすれば利益も倍増するかもしれません。

ただ、トレード前にはトレードしようと思っている通貨ペアのチャート分析をしておき、トレード計画を立ててからトレードするようにしましょう。為替レートが動いているからといって、チャート分析も計画もなしにエントリーすると、だいたい損切りになりますので要注意です。

こちらの記事もご覧ください。 ⇒FX初心者がレンジ相場でもナンピンをしてはいけない理由とは

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