移動平均線 を上抜けたり下抜けたりするローソク足に注目しよう!

移動平均線をトレードに使うときに、ローソク足と移動平均線の位置関係も重要です。ローソク足は、移動平均線を上抜けたり、下抜けたりしますが、それをエントリーや決済のタイミングに使うこともできます。

今回はドル円の1時間足チャートで、単純移動平均線(20SMA )を使って、エントリーと利確の検証をしてみました。

移動平均線とローソク足だけのシンプルトレード

移動平均線は、移動平均線の傾きを見て、トレンドは上昇なのか下降なのか、それともレンジ相場なのかを知ることが出来て、とても便利です。

そして、ローソク足と移動平均線の位置を見て、買いや売りエントリーをしたり、利確することが出来ます。上昇トレンド相場のときは、移動平均線をローソク足が上抜けたら買いエントリーし、移動平均線を下抜けたら決済するという単純なものです。

逆に、下降トレンド相場のときは、移動平均線をローソク足を下抜けたら売りエントリーをし、移動平均線を上抜けたら決済します。

その時の注意点として、上昇トレンド相場のときは、ローソク足が移動平均線を上抜いたとき、移動平均線の傾きが上向きの時だけ買いエントリーします。移動平均線が、水平だったり下向きだったら、買いエントリーは見送ります。

同じように、下降トレンド相場のときは、ローソク足が移動平均線を下抜いたとき、移動平均線の傾きが下向きの時だけ売りエントリーします。移動平均線が水平だったり、上向きだったら、売りエントリーは見送ります。

ローソク足を移動平均線が上抜けたら買い

ドル円の1時間足のチャートで上昇トレンド相場のときのトレードを、この単純なトレード方法で検証してみました。

ローソク足が移動平均線を上抜けた(下抜けた)時の定義は、ローソク足の終値が移動平均線の上(下)にあること。つまり、ローソク足のヒゲは考慮せず、ローソク足の実体が上抜けることが条件です。

買いエントリーする時は、上抜けたローソク足の次のローソク足の始値でエントリーし、決済するときは、下抜けたローソク足の次のローソク足の始値で決済します。

×の① ローソク足の実体が移動平均線を上抜けたが、移動平均線は下向きなので、エントリーは見送り。

○の① 移動平均線が上向き、ローソク足(陽線)を引いた後のローソク足の始値でエントリー。その後、ローソク足が移動平均線を下抜いたので青色の矢印①決済。+136PIPS

×の② ローソク足の実体が移動平均線を上抜けたが、移動平均線は下向きなので、エントリーは見送り。

○の② 移動平均線が上向き、ローソク足(陽線)を引いた後のローソク足の始値でエントリー。その後、ローソク足が移動平均線を下抜けたので、青色の矢印②で決済。+48PIPS

Xの③、④、⑤ ローソク足の実体が移動平均線を上抜けたが、移動平均線は下向きもしくはフラット(水平)なので、エントリーは見送り。

○の③ 移動平均線が上向き、ローソク足(陽線)を引いた後のローソク足の始値でエントリー。その後、ローソク足が移動平均線を下抜けたので、青色の矢印③で決済。-3PIPS

 買いエントリーしてもいいかも?

○の④ 移動平均線が上向き、ローソク足(陽線)を引いた後のローソク足の始値でエントリー。その後、ローソク足が移動平均線を下抜けたので、青色の矢印④で決済。+28PIPS

下のチャートは上のドル円チャートの続きになります。

○の⑤ 移動平均線が上向き、ローソク足が移動平均線を上抜けたので、次のローソク足の始値でエントリー。その後、ローソク足が移動平均線を下抜けたので、青色の矢印⑤で決済。+1PIPS

Xの⑥ ローソク足の実体が移動平均線を上抜けたが、移動平均線はフラット(水平)なので、エントリーは見送り。

○の⑥ 移動平均線が上向き、ローソク足が移動平均線を上抜けたので、次のローソク足の始値でエントリー。その後、ローソク足が移動平均線を下抜けたので、青色の矢印⑥で決済。0PIPS

○の⑦ 移動平均線が上向き、ローソク足が移動平均線を上抜けたので、次のローソク足の始値でエントリー。週末だったので、ニューヨーク市場終了前に決済。+33PIPS

○の⑧ 移動平均線が上向き、ローソク足が移動平均線を上抜いたので、次のローソク足の始値でエントリー。その後、ローソク足が移動平均線を下抜いたので、青色の矢印⑧で決済。+91PIPS

×の⑦ ローソク足の実体が移動平均線を上抜けたが、移動平均線は下向きなので、エントリーは見送り。

○の⑨ 移動平均線が上向き、ローソク足が移動平均線を上抜けたので、次のローソク足の始値でエントリー。その後、ローソク足が移動平均線を下抜けたので、青色の矢印⑨で決済。+1PIPS

○の⑩ 移動平均線が上向き、ローソク足が移動平均線を上抜けたので、次のローソク足の始値でエントリー。ローソク足が移動平均線を下抜けたので、青色の矢印⑩で決済。+36PIPS

2017年6月15日から7月10日まで計10回の買いエントリーで321PIPS(スプレッドを除く)ぐらい取れています。もちろん、24時間相場を見ていることは出来ないし、多少見方や判断が変わることはあるので、半分取れなかったとしても単純に考えて160PIPSぐらい取れるのではないでしょうか。

長期足のチャートでトレンド方向を把握

これは上昇トレンド相場に乗って、素直にトレードしたのが吉と出たわけです。レンジ相場やトレンド転換の期間では、このような良い成績は出ないと思います。よって、長期足のチャートでトレンド方向を確認しておくことは不可欠です。

下図はドル円の日足チャートです。緑線の間が先ほどの1時間足チャートの期間の部分です。単純移動平均線の上にローソク足が位置していますね。そして、トレンド相場転換のサインとしてダブルボトムも見られます。

次に4時間足チャートで見てみます。今度は単純移動平均線3本(20、50、100SMA)を表示しました。

きれいなパーフェクトオーダーになっていますね。すべての移動平均線が上向きで上から短期、中期、長期と並んでいる限りは、上昇トレンド相場と考え、逆張りはしないほうがいいと思います。上昇トレンドに乗り、常に、買いエントリーから入るのがおすすめです。

まとめ

もちろん、単純移動平均線の20SMAだけを使って、トレードするのは心もとないです。それでも、トレンド相場であれば、ローソク足が移動平均線を上抜ける時と下抜ける時にエントリーと決済を繰り返すだけで、利益の積み上げが可能なことが検証できました。

かなり、機械的なトレード方法にも関わらず、これだけの成績が出るとは、正直、わたしもびっくりしています。

そう考えると、意外に素直にトレードすることが大切かがわかりますよね。わたしもこれからは素直な女になろうと思います(笑)!

こちらの記事もご覧ください。 ⇒一目均衡表の雲と移動平均線を使ったシンプルFXトレードとは?

 

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