FX初心者への処方箋!移動平均線乖離率を使う利確方法とは?

FX初心者がトレードをして、自分のポジションが利益になると嬉しいですよね!なのに、利確のタイミングを逃して、結局、利益を取りっぱぐれたなんてことありませんか?

そんな時の処方箋として、移動平均線乖離率で利確のタイミングをはかる方法があります。移動平均線乖離率を上手に使って、FXでコツコツと利益を確保していきましょう。

相場の行き過ぎを教えてくれる移動平均線乖離率とは?

移動平均線乖離率は、移動平均線とローソク足との距離に注目するテクニカル指標です。

移動平均線の基本についてはこちらの記事をご覧ください。 ⇒FX初心者がチャート表示で悩む移動平均線の疑問や見方を解決!

移動平均線とローソク足の終値が離れていること、つまりどれぐらい乖離しているかをパーセンテージで数値化したものを、「移動平均線乖離率」といいます。

移動平均線乖離率で使う移動平均線は、通常、短期移動平均線を使います。その種類としては、20EMA(指数平滑移動平均線)や21SMA(単純移動平均線)、25SMA(単純移動平均線)が多いようです。

私が使っている移動平均線乖離率のインジケーターも、もともとの設定が20EMAになっていたので、ここでは20EMAで統一してチャートに表示します。

下図は、ポンドドルの30分足のFXチャートです。

ポンドドルが急上昇、つまりローソク足が急上昇するスピードに移動平均線がついていけない状態です。そういう時、ローソク足と移動平均線との間に距離ができてしまいます。

チャート上の水色の丸で示した陰線のローソク足を見てください。このローソク足の終値から移動平均線まで、かなり距離(乖離)があることがわかります。ちなみにこの時の乖離率は約0.58%でした。

移動平均線乖離率の注意点は、乖離率にはローソク足のヒゲは考慮されません。あくまでローソク足の終値から移動平均線までの乖離になります。乖離率は、ローソク足が確定されてから数値化されます。

移動平均線とローソク足が大きく乖離すると、ローソク足が移動平均線に戻ってくる傾向があります。上の為替チャートを見てもわかるように、一旦離れたローソク足が移動平均線に戻ってきていますね。

これは何を意味するかというと、為替相場が買われ過ぎ(下降の場合は売られ過ぎ)、つまり相場が行き過ぎてしまったとういうことです。そういうった時には、価格がいったん調整する動きが見られます。

この「相場の行き過ぎ」を数値化し、トレード判断や利確のシグナルとして役立てようというわけです。

移動平均線乖離率をFXチャートに表示してみよう!

移動平均線乖離率を使って、利益確定ができるかどうか実際のチャートで検証してみましょう。

下のFXチャートはドル円(USDJPY)の30分足です。デイトレするのであれば、30分足チャートは便利な分足だと思います。

下のグラフの単位はパーセンテージで、最大1%~最小-1%になっています。水色のラインは、上が+0.3%でこのラインを超えたら、「買われ過ぎ」と判断します。下のラインは-0.3%で、このラインを下回ったら「売られ過ぎ」と判断します。

+0.3%と-0.3%を超えたところに、紫色の縦線を引きました。買いポジションを持っていたと仮定したら、この利確シグナルは使えそうですよね。

特に、水色丸部分は+0.3%から大きくオーバーシュートしているので、必ず、利確していきたいポイントです。

今度はポンドドル(GBPUSD)の30分足チャートを見てみましょう。

ポンドドルは、急上昇した時は押しが深かったり、急落した時は戻りが深かったりする通貨特有の性質があります。その性質を利用して、このように急上昇して+0.3%をオーバーシュートした場合、躊躇せずに一旦利確して、利益を確実に確保するのは良いデイトレ方法だと思います。

次は豪ドルドル(AUDUSD)の30分足チャートを見てみましょう。

このオレンジの丸の部分、‐0.3%を上回ったところで、張り付いたように動かなくなっています。そしてチャートのローソク足は徐々に下降しています。残念ながら、これが移動平均線乖離率の弱点です。

このように、相場がトレンドに入り、トレンドが明確になり、狭い値動きで推移してしまうと、移動平均線乖離率がシグナルを点灯し続けてしまうのです。

どのテクニカル指標にも弱点があるので、そういった弱点があることを踏まえた上で、自分のトレード手法に合った部分で使っていけるといいですね!

ここでは、‐0.3%と+0.3%という乖離率を判断基準にしてますが、実は、これは通貨ペアや表示しているチャートの期間によって、数値が変化します。

なので、自分のトレードする通貨ペアのチャートに移動平均線乖離率を表示したら、ローソク足が反転した時の乖離率はどれくらいなのかを検証して、何パーセントの乖離率が機能するかを検証してください。

そうすれば、その乖離率を判断基準にして、相場の行き過ぎを認識することができるので、利確のシグナルに使えるようになります。

トレンドに乗り遅れたと思った時に飛び乗りを防ぐ方法

FX初心者によくあることですが、例えば上昇トレンド相場で大きく値が動いた時に、FX初心者は思わず乗り遅れたくないという気持ちから、飛び乗りをしてしまうことがあります。そうすると、高値で買いエントリーすることになります。そんな時、この乖離率を使えば、その飛び乗りを防ぐことができます。

「あっ!乗り遅れた!」と思ってエントリーしたくなったら、ひと呼吸をして移動平均線乖離率を見てましょう。乖離率が+0.3%もしくは‐0.3%付近に達していたら、「ちょっと待った方がいいかもしれない」という判断ができますよね。

買いエントリーや売りエントリーをした直後に、レートがいつも逆方向に動いてしまうと感じているとしたら、高値や安値をつかまされているかもしれません。レートが急に上昇(下落)して、「乗り遅れた!」と思ったら、移動平均線乖離率を見る習慣をつけましょう。

自分のトレードルールの中に「乖離率○%を上回った時はエントリーを控える」といったルールを入れるのもグッドアイディアですよね。

FX初心者によくある、エントリーではやる気持ちをクールダウンしてくれる移動平均線乖離率。上手に使えば利用価値のあるテクニカル指標だと思います。

まとめ

移動平均線乖離率は、逆張りエントリーのシグナルとして使う人も多いようです。つまり、レートが大きく上昇(下落)した状況で、乖離率が非常に大きくなった時、価格の勢い方向とは逆方向に売りエントリーをする方法です。

しかし、FX初心者の場合、上昇(下降)トレンド相場に逆らって売りで入るのは、やはり勇気のいることです。しかも、移動平均線乖離率だけで判断できないこともあり、難易度がどうしても高くなってしまいます。

それであれば、むしろ、利益確定に使った方がポジティブな使い方だと思うのです。なんてったって、すでに利益がのっているポジションですから、乖離率が大きくなった時に利確するのに、そこに間違いはありません。

特に、通常見られないような大きな乖離率になった時は、もっと上がるだろうなどと欲をかかずに、一旦、利確するのがいいと思います。

その後、相場がさらに上昇(下落)してしまったとしても、利益は利益です!損はしていません!ということで、FX初心者には、まず利益確定のシグナルのひとつとして使ってみることをおすすめします。